ベッテル、F1スペインGP後にバルセロナでバッグを盗まれる。AirPodsを頼りに追跡も試みるも見つからず

 アストンマーティンのセバスチャン・ベッテルは先日のF1第6戦スペインGP後、宿泊していたホテルの外でクルマの窓から盗まれた私物のバッグを探しに、バルセロナの街に出た。

 泥棒がバッグを持って逃げた後、頭の切れるベッテルはスクーターを借り、iPhoneと、バッグに入っていたAirPodsが発するGPS信号を使って、バッグを追跡しようと試みた。

 スペインの『El Periodico』によると、ベッテルはAirPodsのありかを突き止めることができたが、残念ながらその場所にバッグと所持品の痕跡はなかった。泥棒は追跡をかわすためにイヤホンを捨てたものと思われる。ベッテルはバルセロナの地元警察にも盗難を通報した。

2022年F1第6戦スペインGP セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)

 盗まれたバッグはさておき、4度の世界チャンピオンのベッテルにとっては暗い週末だった。土曜の予選は16番手と不振に終わり、レースではポイント圏外の11位となった。

 大規模なアップグレードが施されたアストンマーティンのAMR22はチームの期待に届かず、ベッテルは自身のマシンが日曜日のレースで「F2の予選ペース」で走行していたと語った。

「みんな、マシンを貧弱に感じたと思う。気温がとても高くてタイヤが滑りやすかったし、スピードが遅すぎた」とレース後にベッテルは語った。

「レースではF2の予選のペースで走っていたけれど、タイヤ管理は大抵のチームよりもうまくやっていた」

 ベッテルはアストンマーティンの最新のアップグレードについて、「この新パッケージについてはやるべき作業がまだ多くある」とコメントした。

「すぐに大きな一歩が踏み出せる訳ではないと分かっていた。今後に向けてより良い方向に向かっていると考えている」

2022年F1第6戦スペインGP セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)

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