参院選岡山 公明は自主投票 県本部方針、自民候補推薦せず

 夏の参院選岡山選挙区(改選数1)で、公明党岡山県本部が自民党現職で再選を目指す小野田紀美氏(39)を含む立候補予定者の推薦を見合わせ、自主投票で臨む方針を決めたことが25日、関係者への取材で分かった。既に党本部に上申しており、26日に予定されている党中央幹事会で正式に決定する見通し。

 2012年に自民、公明両党が政権に復帰して以降、岡山選挙区では13、16、19年の過去3回、公明は国政で連立を組む自民候補をいずれも推薦していた。今回も両党首脳が公認候補を相互に推薦することで基本合意しており、岡山は異例の対応となりそうだ。

 関係者によると、自主投票とする方針は今月2日の県本部幹事会で決定した。小野田氏は自身のツイッターで推薦を求めない趣旨の書き込みをしており、実際、現時点で推薦申請を出していない。

 公明に対しては無所属新人で前玉野市長の黒田晋氏(58)が推薦を申請しているが、黒田氏は立憲民主、国民民主の両党の推薦が既に決まっている。

 岡山選挙区ではこのほか、共産党新人で党県青年学生部長の住寄聡美氏(39)が立候補を表明している。

 参院選を巡り、公明は自民と地方組織同士で合意に達した選挙区から順次推薦を決めており、25日時点の推薦候補は19選挙区の計20人。26日にも追加決定する見込みだ。

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