岡山DC概要発表 観光の起爆剤に 知事ら会見、180事業展開

岡山デスティネーションキャンペーンをPRする(左から)平島支社長、伊原木知事、石井会長

 岡山県の伊原木隆太知事と県観光連盟の石井清裕会長、JR西日本岡山支社の平島道孝支社長は26日、県庁で共同記者会見を開き、県内の自治体・団体とJRグループ6社がタイアップして7~9月に展開する大型観光企画「岡山デスティネーションキャンペーン(DC)」の開催概要を発表した。県内各地で約180の事業を繰り広げ、新型コロナウイルス禍で落ち込む観光業の活性化につなげる。

 アート、ビュー、テイスト、ヒストリー、リラックスの五つのテーマを設定。アートでは日程が重なる瀬戸内国際芸術祭の夏会期(8月5日~9月4日)と連動し、芸術祭会場となっている犬島(岡山市東区)、牛窓ヨットハーバー(瀬戸内市)などを倉敷発の人気雑貨マスキングテープ「mt」で飾り付ける。

 ビューでは真庭市蒜山地区で星空を楽しむスターウオッチング、テイストは岡山、赤磐市の農園で白桃やブドウを収穫する果物狩りなどを企画した。会期中は密状態を避けるため会場は屋外、時間帯は人出の少ない朝や夜のイベントを積極的に組み込んだ。

 オープニングイベントは7月1日にJR岡山駅で開催。県などは6月上旬から専用のガイドブックを全国のJR主要駅や旅行会社などで配布、宣伝用ポスターを張り出す。

 記者会見で伊原木知事は「DCを一過性のものにせず、コロナで打撃を受ける観光地を盛り上げる起爆剤としたい」と述べた。

 岡山でのDC開催は6回目。前回(2016年4~6月)のキャンペーン期間中は、県内の主要観光施設(112カ所)に前年同期比10.5%増の約322万人が訪れた。

© 株式会社山陽新聞社