熟練の技が光る「くずきり」を お抹茶とセットでほっと一息

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鳥のさえずりが聞こえ、爽やかな風が吹き抜ける自然豊かな場所。吉野町にある「ちゃつぼ 芳魂庵」。この地で長年愛され続ける、風情ある茶店です。

オーナーの坂口彰さんはここで50年もの間、お店を切り盛りしていて、先代から数えると80年の老舗なんです。四季折々の表情を楽しむことができる芳魂庵。創業時から自然を大切にしてきた想いがお店の名前にも込められています。

オーナー・坂口彰さん

「【精霊が宿る店】ということですね。【花の精霊が宿る店】、来てもらったらホッとして癒しの店にと思っています。」

お店の中は靴を脱いで脚を伸ばし、吉野の自然を見ながら心も身体も休まる空間に。

おすすめのメニューは注文を聞いてから作るという「くずきり」。葛粉を溶いて作られる創業時から変わらない製法の本格的なものなんだとか。

お湯にくぐらせて固まるのを待ちます。そして2分ほどすると…くずが透明に!型から外すと、涼やかな透き通ったくずきりの完成です。

オーナー・坂口彰さん

「くずきりは作り立てが一番美味しいんです。早く食べていただいたらと思います。」

ほどよい弾力がクセになる逸品。なんと本葛100%で作られているんです。「ちゃつぼ 芳魂庵」では2種類の吉野本葛を調合し、歯ごたえと透明感を追求したといいます。

添え付けの黒蜜も最後のひと口まで同じ味で食べて欲しいという想いから濃厚に仕上げられています。

吉野本葛本来の味を引き出す「芳魂庵」のくずきり。お店では、そんな吉野本葛の美味しさを様々なメニューで楽しむことができます。

くず花 おうすセット 750円

「芳魂庵」の名前にぴったりの、花の精霊をイメージしたかわいらしい逸品です。できたてのくずと小豆を温かいまま包むのがこだわり。小豆は吉野産のもので素材の味を引き立たせるため、少量の砂糖・塩でのみ味付けされています。

そんなくず花と一緒にいただくのはお抹茶。ほどよい苦味と豊かな風味がくず花のほんのりとした甘さをさらに引き立てます。

そして、きな粉好きにはたまらない一品も。このきな粉に使われている大豆も吉野で作られているんです。

くず餅 おうすセット 750円

柔らかさはくずと水の配合で調整。その加減はオーナー熟練の技があってこそなんです。きな粉は自家製で砂糖は一切使用していないそう。自然の優しい甘みがくずを引き立てます。

自然の恵みを最大限に引き出した数々のお菓子。自然豊かな吉野でお店ができることに喜びを感じているとオーナーは言います。

オーナー・坂口彰さん

「ここで商売をさせていただいているということは、吉野の大豆や小豆が美味しいから。本当にありがたいです。ここに来ていただいたら心がホッとして、やすらいでもらいたい。そんな癒しの店でありたいんです。帰りはニコニコッとして”ありがとう”と言っていただけるので、それが嬉しいですね。」

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※この記事は取材当時の情報です。