吉備の環PT見聞録 新見市哲西、高梁市備中、川上地区(23~25日)

 「吉備の環(わ)プロジェクトチーム(PT)」は23~25日、新見市哲西、高梁市備中、川上地区を巡りました。現地から発信したツイッター投稿の一部を紹介します。

 PTは6月5~7日に岡山県鏡野町上斎原、富、津山市久米地区に赴く予定で、その後も県内各地にお邪魔します。地域の魅力や課題に関する情報を電話(086―803―8091、平日)、メール(kibinowa@sanyonews.jp)でお寄せください。

町民の生涯に寄り添う

 哲西地区で唯一の医療機関・哲西町診療所(同町矢田)で、設立当時の町長・深井正理事長(85)=写真右=と佐藤勝医師(59)に地域医療について聞きました。「健康は財産」をモットーに、町民の生涯に寄り添うお二人。「“目の前にいる人を助ける”医療を通じて、安心な地域づくりに貢献していきたい」と語りました。

特産品通じ魅力発信

 コメを中心に、こんにゃくからジビエ加工品まで、地域の特産品を県内外で販売している株式会社米見(よなみ)(哲西町大野部)。数々の賞も受けているそうです。エネルギッシュな奥津賢司社長(62)は自ら販路を開拓しているといい、「地域の魅力を多くの人に知っていただきたい」と力強く話しました。

独自の農業スタイルを

 (写真左から)ブドウ農家赤迫靖浩さん(46)、牧場経営三宅勇輝さん(34)、トマト農家白石慎也さん(42)。備中地区でそれぞれの夢に向かって挑戦している3人です。三宅さんは和牛、乳牛の飼育に機械を取り入れ、餌やりや搾乳を効率化。赤迫さんと白石さんは倉敷市から移住し、就農。地域の輪に入り、支えられながら、独自の農業スタイル確立を目指しています。

マンガ絵ぶた復活へ

 マンガ絵ぶたまつり実行委員会長の山本弘修さん(63)、里美さん(62)夫妻を訪問。新型コロナ禍で中止となっていた夏の開催は、今年は縮小しつつも3年ぶりに復活します。「過疎化が進む地区で、絵ぶた制作を通じた一体感、達成感を地域活性化につなげたい」

秘境ラーメンいかが

 「秘境のラーメン屋」として知られる佐藤食堂(川上町上大竹)。店主の佐藤充司さん(67)は、15年ほど前に母親から経営を引き継いだそう。鶏ガラと豚ガラで作ったスープに、さっぱりした口当たりになる梅干しや、あぶりチャーシューがのっていました。辺り一帯が見渡せるテラス席も設けています。

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