【参院選2022】全国比例の議席を大胆予想!どの党が何議席獲得する?選挙ドットコムちゃんねるまとめ

本記事は5月25日に公開した動画の内容を基に構成しています。

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2022年5月25日に公開された動画のテーマは……参院選2022・全国比例の議席を大胆予想!

ゲストに選挙プランナーの松田馨氏をお招きし、過去の得票数や今回のトレンドを踏まえて参院選・全国比例について語っていただきました。

松田氏が語る参院選の展望とは?

【このトピックのポイント】

・参院選の全国比例は政党名・個人名どちらでも投票可能。候補者にとっては個人名での得票が議席獲得の鍵を握る

・立憲と維新は同数議席獲得か。社民党・NHK党は獲得議席0の可能性も

・参院選は今のところあまり盛り上がらず、与党有利のまま進む可能性大

参院選の全国比例とは

まず、全国比例(比例代表選挙)の仕組みについて確認しておきましょう。

・政党名でも候補者名でも投票可能

・候補者名の個人票も政党の得票数とカウント

・得票総数に比例した議席数がドント方式で政党に配分

・当選順位は個人名での得票数で決まる非拘束名簿式

・2019参院選より特定枠を導入 

松田氏「(仕組みが)とってもややこしいんですね。毎回、現場で口を酸っぱくして説明するんですけどみんな混乱する」

衆院選の比例代表が個人名での投票NGなのに対し、参院選では政党名でも個人名でもどちらでも投票が可能です。

そして、候補者個人の得票数によって政党内での当選順位が決まる非拘束名簿方式を採用しています。

有権者はつい政党名で投票したくなってしまうかもしれませんが、このような仕組みから、候補者としては個人名で投票してもらいたいのが実情のようです。

政党ごとの議席数は、政党名と個人名の得票を合計した得票総数に応じてドント式で割り振られ、100万票で1議席が目安とされています。

全国を1つの選挙区とするため、知名度が高いと票を集めやすく、有名人の立候補が増えるのも参院選全国比例の特徴です。

2019年の参院選からは合区の導入と同時に特定枠制度が導入され、一部拘束名簿方式のように政党が当選議員を決められるようになりました。

このような仕組みの中で、50の議席を争うのが、参院選の全国比例です。

参院選の仕組みについては、以下の記事もご覧ください。ドント式や特定枠についても解説しています。

【関連】今から知っておきたい!参院選2022の全国比例の仕組み

【関連】参院選と衆院選の違いとは?簡単解説【参院選2022】

過去の選挙結果から得票数を予想!

ここからは、今回の全国比例における議席予測の基礎となる情報をいくつかチェックしておきましょう。

まずは、前回2019年の参院選・比例得票数がこちら。

特徴的なのがれいわ新選組で、総得票数に対して政党名での得票数が少ない分、個人名での得票が多く、そのほとんどは山本太郎氏の票です。

一方で、共産党、日本維新の会、NHK党は政党での得票数が大半を占めているのが分かります。

これについて松田氏は「維新の場合は個人得票がすごく少なくても当選できた。今回は激戦になってると思います」とコメントしました。

続いて、2021年の衆院選の比例代表の得票数がこちら。

MC鈴木の「どちらを予測のベースとして使うべき?」という問いに対して、松田氏はコロナ禍や情勢の変化といった要因から、今回の参院選については2021年の衆院選をベースにするとのこと。

そこに、予想される投票率と各党の候補の擁立状況、さらに比例投票先に関する世論調査を加味して議席を予測します。

そしてこちらが、選挙ドットコムがJX通信社と共同で行っている最新の比例投票先に関する調査結果です。

維新と立憲の野党第一党争いは、一時期維新がリードしていたものの、今は肉薄している状況。

自民は堅調で、公明・共産はそれぞれ安定した状況が続いています。

これらの情報を踏まえて、松田氏はどのような議席予測をするのでしょうか?

選挙プランナー松田馨氏が参院選全国比例の議席予測!

今回の議席予測には「選挙ウォッチ」を活用しています。

スライダーは2021年衆院選の比例票

各党の予想得票数を入れると、ドント式を考慮した獲得議席数がサクッと計算される優れものです。

2021年の衆院選では松田氏も活用したとのこと。

そして松田氏が予測した獲得議席数がこちらです。

自由民主党:18
立憲民主党:9
公明党:7
日本維新の会:9
日本共産党:3
国民民主党:2
れいわ新選組:2
社民党:0
NHK党:0

松田氏「比例票数は今の情勢を見ると立憲民主が上回る可能性が高いかなと思いますが……」「維新は選挙期間に入るとブーストがかかったりしますからね。失速しなければ10届く可能性もあると思います」

党の存続がかかる社民党については「100万票に届くイメージがない」とコメントし、90万票程度におさまり、議席を獲得できずに終わるのではないかと予想しました。

NHK党は直近の選挙での苦戦ぶりから、「1(議席に)届かないんじゃないかなあ」とコメント。

また、国政政党9党以外の比例に候補者擁立を予定している政党・政治団体では参政党の動きに触れ、議席獲得の可能性があるのではないか、と予想しました。

最後に、今回の参院選は大きな争点がないこと、過去2回の参院選と比較して野党候補の統一が進まず与野党対決の構図を作れていないことから、「今のところ盛り上がらない、低投票率の選挙の中で与党が有利に戦いを進めているというところだと思います」とまとめました。

動画本編はこちら!

選挙プランナー・松田氏の全国比例議席予想は!?選挙制度もわかりやすく解説!

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