フランスでクラフトビール醸造工房が人気の理由とは?現地から実情をレポート

フランスと言えば「ワイン!」とすぐに思い浮かべるぐらいのワイン大国ですが、実は近年、ビールの人気が高まってきています。スーパーにも大規模なクラフトビール売り場があるぐらいの流行りっぷり。そして最近では出来立てのビールが飲めるクラフトビール醸造工房で、バーのように飲むスタイルが定着しつつあります。実際にパリの近郊にあるクラフトビール工房を訪れてみたので、現地からレポートします。

訪れたのはこちら…

リヨン駅から一駅のMaisons Alfort Alfortville(メゾン・アルフォール アルフォールビル)駅近くにある、「L'Alfortvillaise(アルフォールヴィレイズ)」というビール工房。こちらはフランス全土で増えてきているミクロブラッスリー(小規模ビール醸造工房)です。

L'Alfortvillaiseでは、カウンターの後ろでビールが醸造されていて、作りたてのビールを飲むことができます。種類はイングリッシュIPA、ペールエール、インディアIPA、Kエールの4つ。クラフトビールでイングリッシュIPAやペールエールなどはお馴染みですが、Kエールはこちらオリジナルの軽いブロンドビールです。

値段はジョッキが5ユーロで小ジョッキが2.5ユーロ。フランスではハッピアワーでジョッキを5ユーロほどで飲めることもあるのですが、クラフトビールは基本的に高いので、これは本当にお手頃価格なのです。

クラフトビールはおいしい

こちらのクラフトビールを飲んでみて、ただ一言、「おいしい」。日が暮れる時刻が段々と長くなって、天気の良い日は18時頃からテラスでビールを飲むのが気持ちいい時期でした。そんな中、出来立てのおいしいクラフトビールを飲むことができるのは至福のひととき。ビール好きにはたまりません。

地元の人たちも飲みにくる

クラフトビール醸造工房は、最近ではバーの代わりもしているようで、夕方から地元の人たちで賑わっています。訪れた日はラグビーの試合が放映されていて、ビールを飲みながらラグビー観戦をする人たちの姿がありました。

また、こちらのクラフトビール醸造工房ではソフトドリンクも充実しているので、子ども連れで飲みに来ている人もいました。ボードゲームも置かれているので、夕方にふらっと訪れて、ビールを飲みながらゲームを楽しむ家族もいましたよ。

クラフトビール醸造工房は全土で人気

クラフトビール醸造工房は今やどこの街にもあるほど、フランスでは全土で人気があります。パリにもクラフトビール醸造工房はあって、近くのレストランと連携して、簡単な食事ができるところももあるほどです。

クラフトビール醸造工房は、レストランやバーのような感覚で訪れることができるので、フランス語が苦手な観光客も気軽に行きやすいのではないかと思います。お手軽価格でここでしか飲めない職人の味を飲むことができるので、これからますます人気となりそうです。

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