新生「大手町ビル」 屋上に約100種類の植物や農園も…地域の憩いの場に

東京・千代田区のオフィス街に60年以上前からある「大手町ビル」がリニューアルされました。屋上は新たな憩いの場になりました。

1958年に建てられた大手町ビルは4年にわたるリノベーションが終了し、新しく生まれ変わりました。大きく変化したのは屋上です。以前は特に使われていなかったスペースはおよそ100種類の植物に囲まれた緑があふれる空間に生まれ変わり、地域の交流の場として一般に公開されました。さらに新たに設けられたワークスペースは大手町ビルで働く人のほか、丸の内などに勤務する人が登録すると利用でき、休憩場所としても使うことができます。157席あるワークスペースは開放感もあり、作業もはかどりそうです。

また、江戸伝統東京野菜を中心におよそ40種類を育てられる利用者参加型の農園スペースも設置されました。土の温度や水分量、日の光などを機械が自動で測定し、利用者は野菜の育成状況をアプリで共有することができます。屋上を訪れた人からは「きれいになって、大手町ビルの雰囲気がまた変わった。これから全部楽しみたい」「集中して仕事をした後、緑や自然があるのはすごくリフレッシュできそう」といった声も聞かれました。

都心にいながら自然を身近に感じられる新しい大手町ビルは、さまざまな交流の場としての活用が期待されます。

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