雰囲気のいい和モダンカフェで満足感のあるランチ。「古民家カフェ 一葉」(東広島市志和町)

広島県東広島市志和町にある「古民家カフェ 一葉」は、その名のとおり古民家を改装してつくられた和モダンなカフェ。外観は東広島には多い赤瓦(石州瓦)のふつうの民家のようですが、入口ののれんを見るとお店だとわかります。築100年以上の趣深い古民家カフェで、自家栽培と地元の野菜を使った上品なランチをいただきました。

アクセス

広島市から車でおよそ40分、民家がぽつぽつと立ち並ぶ長閑な場所に「古民家カフェ 一葉」はあります。県道46号線から少し行ったところにありますが、県道沿いに目印の看板があるので迷うことはありません。

カーナビを見て向かわれる場合は「082-433-2037」で検索されると近くの郵便局が表示されますのでこちらをご利用ください(店名やお店の電話番号では正しく案内されない場合があります)。

駐車場にも看板。駐車場は約15台分ありますが、特に土日祝日はお客さんが多いのでなるべく乗り合わせで、とのこと。

元の古民家を生かしほとんど変えていない店内

店内にはだいたい100席ほどあるようですが、現在は新型コロナウイルス感染症対策のため、ある程度席の間隔をあけてお客さんを案内されていました。

窓が広くとられ、外のお庭の景色も楽しめます。ひとりで訪れるなら庭に面した席もいいかも。

店内には、着物を使った衝立や古道具の展示などがあっておもしろく、うろうろきょろきょろしてしまいます(笑) 他にも田植えに使う田定規をランプシェードにしていたりと、古いものを工夫して装飾として利用されているようです。

実はトイレも独創的でおしゃれなのですが、これはぜひ直接訪れて確認してみてください。近くにいたほかのお客さんもあちこち写真を撮られていて、「トイレも写真撮ってきた」という声が漏れ聞こえてきました。トイレがすごいというのは結構有名みたいです。

2品選べるランチ(コーヒー付)

2品選べるランチは1700円(税込み)で、以下9種のメイン料理の中から2品を自由に選べます。

今回は一番人気の豚カツとタンドリーチキンを選びました。

デミグラスソースとトマトソースの2種類の豚カツ。トマトソースは自家製トマトが使われたもので、酸味がきいていて豚肉とよく合います。

タンドリーチキンはカレー粉を使わずスパイスで味付けされているそうで、パンチがきいていて食べ応えがあります。お肉はしっとりやわらか。

ランチはほかにご飯とお吸い物、京風玉締め、サラダ、副菜、香の物、ドリンク。

食材のうち、野菜やお米は地元の志和や八本松、福富のものが使われています。サラダも自家製野菜や地元でとれた野菜がたくさん。ドレッシングも手づくりなのだとか。

料理に使用される野菜は季節により少しずつ異なるようです。彩り豊かで、目でも楽しめました。

店内装飾も古いものをなるべく捨てずに生かすことを意識されていましたが、それは食材も同じだそうで、香の物の昆布の佃煮は、お出汁をとったものが使われていて、無駄がありません。

ランチはプラス100円でデザートを追加できます。ランチについてくるドリンクのコーヒーと一緒にいただきました。こちらのデザートも一つひとつ手づくりで、その日によって内容は異なります。100円でこんなにいろんなデザートが味わえるってちょっとお得すぎるのでは……?

ウワサのコース料理

3日以上前の予約で食べられるコース料理もいただきました。「ウワサのコース料理」は3000円、4000円、5000円(それ以上も相談可)があり、今回はリーズナブルな3000円コースを選択。実際は一品ずつ運ばれてきますが、コースメニューをずらっとならべるとこんな感じ。

京風玉締めは「2品選べるランチ」と共通です。冷やした茶碗蒸し、お出汁のきいたプリン、という感じで、上のあんといっしょにいただくと風味豊かで、食感はつるんとなめらか。

こちらのサラダはゆで卵と生ハム、ビーツ、ズッキーニなどが入っていて、通常のランチメニューのものよりも少しボリュームがあります。

天ぷらはチベットの岩塩で。今回はオクラ、パプリカ、長芋、淡竹(はちく)、ズッキーニでしたが、これも季節により異なるのだそう。

白身魚のフライの下にはアボカドとりんごを和えたものと、その奥にはまたポテトサラダのようなもの。「全部まぜて食べてもおいしい」と教えてもらいました。

揚げだしのなすはお出汁の香りがよく、汁まで飲んでしまいたいくらい。こちらも季節の野菜が提供されるので、時期によってメニューは異なります。

最後はお肉と魚、野菜の彩りが鮮やかな一皿と、ちらし寿司。デザートは上のものと共通です。

地元食材を使った素敵なランチを食べてみて

ひとつひとつ手が込んでいる料理は和食、フレンチ、中華料理いろんな要素があり、それが和洋折衷な店内の雰囲気に通じているようでした。

食材から調理法までこだわりの多い「古民家カフェ一葉」のランチ。料理長がテーブルを一つひとつ回っていろいろ説明してくれるので、気になるものがあったら声をかけてみるといいかも。筆者はゆで卵をおいしくつくる方法も教えてもらいました。

「古民家カフェ一葉」へ行かれる際は、事前のご予約をおすすめします。

○店舗情報

古民家カフェ 一葉(公式HP
所在地:広島県東広島市志和町志和東847
アクセス:志和インターチェンジから約5.5km。JR山陽本線八本松駅よりタクシーで約15分。
TEL:082-433-5314
E-mail:cafe_ichiyou@yahoo.co.jp
営業時間:平日11:00~14:00、土日祝11:00~15:00ごろ ※現在は時短営業中。
定休日:毎週火・水曜日(祝日の場合は営業)
支払い:現金、PayPay払い対応。
駐車場:あり。マイクロバスはスペース確保のため事前にご確認ください。

※この記事の情報は2022年5月末時点のものです。情報は変更になる場合があります。

ライター 東 滋実

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