UEFAチャンピオンズリーグ決勝で再戦するレアル・マドリーとリヴァプール。
両チームで一風変わった背番号をつけた選手たちを取り上げてみる。
レアル5番:ジネディーヌ・ジダン
エレガントなプレーで見る者を魅了したフランス代表の天才MF。
代表では10番、ユヴェントスでは21番だったが、レアルではまさかの番号に(ラ・リーガでは原則的に背番号は25までとなっているため、選べる番号が限られるため)。
ミラレム・ピャニッチやジョルジニオ・ワイナルドゥムはジダンに憧れて5番を着けているとか。
リヴァプール2番:アンドレア・ドッセーナ
イタリア代表として2009年のコンフェデレーションズカップも戦った左サイドバック。
1年半だけプレーしたリヴァプールでは左SBながら2番をつけた。
もとは高精度のクロス、粘り強いディフェンス、無尽蔵な運動量を武器とするサイドアタッカーだった。
左SBとして期待されたリヴァプールではクロスが全く味方に合わず、守備力不足も露呈する結果に…。
レアル6番:エマニュエル・アデバヨール
アーセナルやマンチェスター・シティ、トッテナムなどでもプレーしたトーゴ人FW。
2011年冬に電撃加入したレアルで6番を着用した。ラ・リーガでは背番号が25番までと定められており、つけられる番号が限られていたためだ。
なお、代表ではヌワンコ・カヌへの憧れから4番を愛用した。
リヴァプール3番:ファビーニョ
現役のブラジル代表MF。
現在の主戦場はボランチだが、もとは右サイドバックだった選手でもある。モナコでは2番をつけた。
そのほか、リヴァプールで217試合に出場したアイルランド代表のスティーヴ・フィナンも右サイドバックながら3番をつけている。
レアル10番:ラサナ・ディアラ
アーセナルやチェルシー、PSGでもプレーし、『NEWマケレレ』とも呼ばれたフランス代表MF。
ボール奪取力、運動量、テクニック、パスセンスを併せ持つ守備的MFだった。レアル2年目からまさかの10番を背負うと、マルセイユでも10番をつけた。
リヴァプール5番:ミラン・バロシュ
EURO2004で得点王に輝いたチェコ代表ストライカー。
トップスピードでもぶれないボールコントロールと狡猾さを武器に躍動した。
期待の有望株だったが、徐々にピッチ内外でエゴイスティックな面ばかりが目立つようになり、一気に転落していってしまった…。
レアル11番:リカルド・カルヴァーリョ
理知的なカバーリングを持ち、ジョゼ・モウリーニョに寵愛されたポルトガル代表DF。
レアルに3シーズン在籍したが、衰えが顕著だった2012-13シーズンは、ラファエル・ヴァランに2番を奪われ、短期間ながら11番を背負った。
リヴァプール45番:マリオ・バロテッリ
いまではリヴァプールへの移籍を後悔している悪童ストライカー。インテル時代から45番を愛用する理由についてはこう語っている。
「インテルで出始めた頃に45番を着けていた。若手選手の番号は36~50番だったからね。
4と5を足せば9になると冗談を言って、45番を選んだ。そして、最初の4試合で全てゴールを決めた。
この番号が幸運をもたらしてくれたんだ。だから、常に45番を着け続けているのさ」
リヴァプール50番:ラザル・マルコヴィッチ
セルビア代表経験を持つ爆速ウィング。
パルチザン時代から50番に愛着を持っており、SNSのアカウントにもこの数字が入っている。
リヴァプールでもこの番号を要求し、キャメロン・ブラナガンからわざわざ譲ってもらったほど。ただ、レッズでは34試合の出場に終わった。
リヴァプール66番:トレント:アレクサンダー=アーノルド
リヴァプールの生え抜きであるイングランド代表DF。
もとはセンターハーフだったが、右サイドバックにコンバートされるとブレイクを果たした。右足のキックはデイヴィッド・ベッカム級の精度を誇る。
トップチームで最初に渡された66番をずっと着け続けており、変更を申し出たことは一度もない。
ただ、「人生でこれからも66番を着け続ける?」という質問には「正直分からない」と答えている。
リヴァプール67番:ハーヴィー・エリオット
いくつもの最年少記録を更新してきた19歳の神童レフティ。
フラムでは弱冠15歳でデビューすると、16歳と30日でプレミアリーグ史上最年少デビューも果たした。
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『SoccerBible』で、67番をつける理由を明かしている。
ハーヴィー・エリオット
「子供の頃はルイス・スアレスら7番の選手が大好きだったんだ。自分でもよく7番をつけていたよ。
ただ、若い年齢で(プロ)契約した場合、小さい数字の番号を選ぶことはできない。
67は7番が入っていて選べる番号だったので、これでいいやと思ったんだ。
自分は右ウィングでもプレーしていたので、(右SBの)トレントが66番で自分が67番なのは、いい感じに見えるとも思ったのさ」
リヴァプールで選べる7入りの背番号は67だったそう。また、アレクサンダー=アーノルドと並びの番号になるのもいいと思ったとか。