「全てその通りです」前竹富町長、起訴内容を認める 町発注工事を巡る汚職事件

 竹富町発注の工事を巡る汚職事件で、業者側に入札情報を不正に漏らした見返りに現金計1700 万円を受け取るなどしたとして、加重収賄や官製談合防止法違反などの罪に問われた前竹富町長の西大舛高旬被告(74)の初公判が27日、那覇地裁(小野裕信裁判長)で開かれた。西大舛被告は「全てその通りです」と起訴内容を認めた。
 西大舛被告に現金を渡したとして、贈賄罪などに問われた下請け業者の男(69)、無職の男(75)も同時に審理されており、いずれも起訴内容を認めた。
 起訴状によると、西大舛被告は2017年に町が入札を行った海底送水管更新工事で、最低制限価格を業者側に漏らし、職務上の不正行為への謝礼と知りながら1千万円を、20年に入札があった工事についても計700万円受け取るなどしたとしている。 事件を巡っては、JFEエンジニアリング社員ら3人も官製談合防止法違反罪などで起訴されている。

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