福岡をこよなく愛するライター大塚たくまが、福岡で起きていることを徹底深掘りしていきます。今回のテーマは、「親子で楽しむPayPayドーム野球観戦」。野球だけではない子どもたちが楽しめる究極の観戦法をガイドします。
こんにちは。6歳と3歳の兄弟を子育て中の父親ライター、大塚たくまです。
子どもの頃、ドームに野球を観に行ったことはありますか?大人になって子どもを育てていると、野球観戦をレジャーに取り入れる難しさを感じていませんか。
「子どもが長時間、野球に集中できると思えない」
「席が窮屈で、子どもがかわいそう」
「子連れで野球観戦なんて、初めから選択肢にない」
じつは、それって、ちょっと古い発想かもしれません。今のPayPayドームは、子連れでもめっちゃ行きやすい環境になっているからです。
今回は子どもと一緒に楽しく野球観戦を楽しみたい福岡県民のあなたに贈る「子連れ」に全振りした、観戦ガイドです。
■子どもと観戦するのにピッタリな席種ベスト3
ライター大塚が調査した結果、子どもと観戦する際におすすめの席種はこの3種類です。
●コカ・コーラテーブルシート
●やまや めんたいこBOX
●ECCキッズパーク
「そもそも、こんな席種知らない」と驚いている方、ぜひ続きを読んでください!
おすすめ3位 コカ・コーラテーブルシート
客席からフィールドに飛び出していて、選手と同じ目線で野球観戦が楽しめる「コカ・コーラシート」には「テーブルシート」と呼ばれるシートがあります。
▲コカ・コーラーシートの奥にある (C)SoftBank HAWKS
このテーブルシートは一塁側と三塁側の両方にあります。テーブルがあるので、家族で囲んで座れるのがメリットです。
子連れで過ごすために、まず重要なのが「テーブルがあるかどうか」です。テーブルがあるだけで、野球観戦の快適度は一気に高まります。
ただし、座席数が少ないので、すぐに埋まってしまうことも……。この席を狙いたい場合は、チケット発売後すぐに狙うようにしてください。
コカ・コーラテーブルシート参考価格 14,000円〜18,000円
>>詳しくは公式サイトの席種紹介へ
https://www.softbankhawks.co.jp/ticket/seat_detail.html
おすすめ2位 やまや めんたいこBOX
やまや めんたいこBOXは外野席の後方にある、6名が座れるテーブル席です。
野球ゲームや、テレビの野球中継で見覚えのある方もいるかもしれません。ドーム内でもかなり目立っています。
ファミレスのファミリー席のような雰囲気で、野球観戦を楽しめます。ここなら子どもが少々暴れても、周囲への迷惑を心配する必要はありません。野球観戦において、パーソナルスペースが守られている安心感は何物にも替えがたい……。
しかもなんとこの席、電源があるのです!!
電源があれば、野球に飽きた子どもに動画で気を紛らわせてあげることもできるということ。これは子連れ観戦にはありがたい武器ではないでしょうか。
外野席の後方って、意外と試合の状況は見えやすいんですよね。外野席の前方だとわかりにくいのですが、後方は位置が高いので全体が見渡せるようになります。
ちなみにやまや めんたいこBOXは、めんたいこを使用したオードブルがついています!食事を買いに行く手間も省けるわけです。素晴らしい……。
やまや めんたいこBOX 参考価格(6名まで利用可能) 27,000円〜39,000円
おすすめ1位 ECCキッズパーク
1位はこちら。「ECCキッズパーク」です。なんと観戦エリアの中に遊具コーナーがあり、子どもを遊ばせながら観戦ができます!
しかも、なんとビュッフェ形式の食事付。ビュッフェのメニューはけっこう本格的で、ぼくはいつもここのビュッフェのローストビーフを楽しみにしています。
かなり高い位置からの観戦になるので、選手は遠いのですが、試合展開ははっきりとわかります。これはこれで、優雅でいいものです。球場の雰囲気はしっかりと味わえますしね。
改めてECCキッズパークの素晴らしさを家族にも味わってほしいと思い、GWに家族へホークス観戦をプレゼントすることに。夫婦と6歳、3歳の野球観戦を快適に過ごすことはできるのでしょうか。
ECCキッズパーク 参考価格 5,000円〜6,800 キッズ(1,600円〜3,200円)
※キッズは4歳~小学生まで
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■試合前は「BOSS E・ZO FUKUOKA」で遊ぼう
GWも後半戦に入って、休み疲れがたまりつつある頃。ちょっぴり強引に家族を野球へ誘いました。久々の野球観戦。今日は思いっきり、PayPayドームを楽しみ尽くします。ライターの本気を見せてやるぞ。
▲BOSS E・ZO FUKUOKA (C)SoftBank HAWKS
試合前の時間をより楽しく過ごすためにおすすめしたいのは、PayPayドーム前にある「BOSS E・ZO FUKUOKA」です。
「BOSS E・ZO FUKUOKA」の中にはさまざまな施設があります。その中でもとくに子連れのファミリーにおすすめしたいのは、以下の2施設です。
●チームラボフォレスト福岡
●89パーク
それぞれ非常に濃厚な施設なので、どちらかで十分に時間が潰れます。今回はせっかくなので、両方体験してきました。子どもに合いそうな施設を選んでください。
いくらでも時間が溶ける「チームラボフォレスト福岡」
まずおすすめしたいのが、チームラボフォレスト福岡。プロジェクションマッピングを使用した体感型のアート作品で、子どもから大人まで楽しめます。
入場するとすぐに広がるのが「捕まえて集める森」。場内の壁と床一面に、カラフルな森や海が広がっていて、動物や魚などさまざまな生き物が動く様子が見られます。生き物に触れると、振り向いたり、逃げたりするのです。すごい……。
スマホにアプリ「Catching and Collecting Forest」をダウンロードすると「観察の矢」を投げ込めるようになります。子どもでも簡単に扱えるはずです。
うちの子もニホンオオカミをつかまえてご満悦。スマホと連動しているのが面白くて、大人でも夢中になっちゃいます。
ちなみにゾウみたいな大きな動物もいるんですけど、大きな動物ほど捕らえるのが難しいようです。ぜひチャレンジしてみてください。
「捕まえて集める森」の後は「運動の森」へ。
「高速回転跳ね球のあおむしハウス」では、たくさんの「高速回転跳ね球」と触れ合えます。同じ色のところだけを踏んで移動していくと、何が起こるのか……。それは現地でのお楽しみ。
光だらけのキラキラ空間の中ではしゃぐ子どもたち。いつどこでシャッターを切っても、写真が映える映える……。
はしゃぐ子どもを追いかけているだけで、もうクッタクタになります……。
チームラボフォレスト福岡を廻った後、スタッフさんに声をかけられました。
「もう1周行かれますか?」
……え?もう1周行けちゃうの?
というか、もう1周だけじゃなく、チームラボフォレスト福岡は気が済むまで、何周でも廻れるのです。子どもは何周でも廻っちゃうので、もうここだけでいくらでも時間が溶けちゃいます。
運動不足だと、アップダウンの効いた場内にやられ、下半身が筋肉痛は既定路線。美しい場所なので、ぜひ親子で楽しんでみてください。
チームラボフォレスト 福岡 - SBI証券
大人(16歳以上)¥2,200
小人(4歳~15歳)¥800
>>詳しくは公式サイトをご覧ください
https://e-zofukuoka.com/teamlabforest/
元ホークス選手の直接指導も「89パーク」
「王貞治ベースボールミュージアム」のある「BOSS E・ZO FUKUOKA」の4階へ移動。「王貞治ベースボールミュージアム」は、博物館的な「ヒストリーゾーン」と野球体験ができる「89パーク」に分かれています。今回の目的地は「89パーク」。
「89パーク」には、子どもが野球と触れて楽しめるコーナーがたくさん。3歳の次男もティーバッティングを楽しめました。
6歳の長男向けのティーバッティングコーナーもありました。いろんなパターンのティーバッティングコーナーがあるのすごい……。
キャッチボールコーナーでは、長男が生まれてはじめてのキャッチボールを体験。
間近で160kmの豪速球が体験できる「プロレベルピッチング」は圧巻。大人でも「ビクッ」となる迫力でした。
「ホークスDASH」では、ホークスの選手やキャラクターと一緒にかけっこで遊べます。
このように15種類もの野球体験ができるアトラクションがあるのです。GW中の訪問でしたが、アトラクション数が多いので並ぶことはほとんどありませんでした。何かしら空いているアトラクションがあると思います。
これだけではありません。なんと「89パーク」では、元ホークス選手から直接野球の指導を受けることもできちゃいます。追加費用は必要ありません。そんなのアリ……?
ぼくが行った日は新垣渚氏でした。まじか……。めちゃめちゃ応援してたよ、ナギサ……。自分の子どもがあのナギサの前でピッチング指導を受けていると思うと、めちゃくちゃドキドキしちゃいました。
初めて野球をやってみているうちの子にも、親切に教えてくれて嬉しかったです。新垣渚さん、ありがとう……。
そんなスペシャルな体験ができる「89パーク」。ボール遊びが大好きな子どもなら、大満足してくれること間違いなしです。
王貞治ベースボールミュージアム Supported by リポビタンD内「89パーク」
大人(16歳以上)¥1,000
小人(7歳~15歳)¥500
>>詳しくは公式サイトをご覧ください
https://e-zofukuoka.com/obm/
>続きは次ページへ:「ECCキッズパーク」で野球観戦スタート
■「ECCキッズパーク」で野球観戦スタート
開場時間と同時に「ECCキッズパーク」へ入場します。ここはなるべく早めに入場して、楽しまないと損です。
「BOSS E・ZO FUKUOKA」で遊び疲れて、お腹ペコペコ。まずは、さっそくビュッフェのお食事を楽しみましょう。
「ECCキッズパーク」には、子どもの背の高さに合わせたビュッフェコーナーが存在します。
子どもの高さになっているビュッフェは、メニューも子どもが好きそうなものが多く並んでいます。とは言え、大人でも美味しく食べられるメニューばかりです。
通常のビュッフェコーナーには、お酒のおつまみになりそうなメニューが数多く並んでいました。メニューが子どもっぽくて、大人は満足できないということはありませんので、ご心配なく。
ECCキッズパークのエリア内には、自由に使用してよいテーブルがいくつかあります。そちらのスペースでゆっくり食事を楽しむことも可能です。
野球観戦用のシートだと窮屈に感じてしまう人も、このテーブルを使えるので、ゆとりがありますよね。
食事が済めば、子どもたちは遊具コーナーに一直線。ホークス選手の試合前守備練習はそっちのけで、遊ぶ遊ぶ。
3歳の次男は広大なウレタン素材のエリアではしゃぎ回り……。
6歳の長男は遊具に夢中。
狭い空間でぐずる子どもたちをあやしながら、無理やり野球観戦するくらいなら、もういっそ思いっきり遊ばせてしまいたい。そんな願いを叶えてくれる、夢の場所なのです。
ちなみに、至るところにディスプレイが設置してあり、そこで試合の様子を確認可能です。素晴らしい。
たまに誘って一緒に野球観戦。子どもにとっても、大人にとっても、ECCキッズパークは楽しい空間なんです。
全子育てファミリーに「ECCキッズパーク」での野球観戦を体験してみてほしい!パパママの常識を覆す野球観戦体験を、どうぞお楽しみください。
■【番外編】追加料金無しで遊ばせられる「LEFTOP KIDS」
球場内で子どもを遊ばせられるのは「ECCキッズパーク」だけではありません。
2022年より、野球観戦にちょっぴり飽きちゃった子どもたちが気分転換できる新たなスペースが誕生しました。その名は、「LEFTOP KIDS」。
レフトスタンド後方にある「LEFTOP」というスペースが、キッズスペースとなったのです。しかも、このキッズスペースは追加料金無しで使用できます。神かよ……。
「え〜、それじゃ外野席の人しか使えないじゃん」と思った方。違うんです。じつはPayPayドームって、球場内はチケットが違っても、自由に移動できるようになっています。
昔は違ったんですけど、けっこう前から自由に移動できるようになっているそうで……。知らなかった。
まだあまり認知されていないようで、取材時は息子以外に利用者はいませんでした。「知ってたら使ったのに!」というパパママ、きっといらっしゃると思うんですよね。もっと認知されてほしい。
こちらも、室内に「これでもか」と言わんばかりにディスプレイが設置されています。抜かりないですよね……。
遊び終わった後て退場するときには、ステッカーのプレゼントが。息子も喜んでくれてよかったです。
全ホークスファンのパパママの皆様、「LEFTOP KIDS」はぜひ頭に入れておいてください!
LEFTOP KIDS
【営業時間】
ホークス主催試合開催時
13:00試合開始 ⇒11:00~17:00
14:00試合開始 ⇒12:00~18:00
18:00試合開始 ⇒16:30~20:00
※0歳児~小学校低学年(8歳)のお子さま向け
>>詳しくは公式サイトをご覧ください
https://www.softbankhawks.co.jp/stadium/topgate.html
■試合終了後はフィールドで野球を楽しもう
これだけで終わりじゃありません。
あなたは試合終了後のPayPayドームのフィールドに立ち入れるのを知っていますか。
PayPayドームには「PayPayドームツアー」というものがあります。その中で「試合終了後フィールド体験コース」というものがあるのです。これに申し込むと、試合終了後にフィールドへ入場できます!
9回表終了までに集合しないといけないので、試合を最後まで席で見られないというデメリットはあります。しかし、その後の非日常体験を考えると「全然アリ」という方も多いのでは。
フィールド内ではいろんな体験をさせてもらえます。
いきなりマウンドからの投球体験ができて驚きました。
子どもたちの人生でPayPayドームのマウンドに上がる日が、こんなに早く来るなんて……。
三塁ベースだって踏めちゃいます。思いのほか大盤振る舞いで、けっこうなんでもさせてくれるんです。
グローブとボールを貸してくれるので、フィールドでキャッチボールもできちゃいます。めちゃくちゃ楽しい……。
子どとと一緒にプロ野球選手と同じフィールドで野球ができるなんて。夢みたいな時間です。
今日まで、息子と一緒にちゃんとキャッチボールをしたことなんてなかったなあ。
気がつくと、めっちゃいいボールを投げるようになっていました。きみ、この1日でめっちゃ野球うまくなってない……?
「公園でまた野球してみる?」「うん、する!」
貴重な体験をさせてくれたPayPayドームにみんなで感謝。ぜひ観戦スケジュールにドームツアーの「試合終了後フィールド体験コース」を入れてみてください!
試合終了後フィールド体験コース
おとな(高校生以上)1,300円
こども(中学生以下)800円
※保護者同伴に限り3歳以下無料
>>詳しくは公式サイトをご覧ください
https://dometour.softbankhawks.co.jp/course/index.php#c05
■PayPayドームの野球観戦は親子で楽しめる!
ライター、本気の取材力を活かし、家族にしっかりと野球観戦を楽しんでもらいました。
PayPayドームは野球観戦中の過ごし方に「多様性」を受け入れてくれます。試合中に野球に集中するだけではなく、ちょっと遊んだっていい。ちょっと席を外したっていい。そんな「幅」が、観客の居心地の良さを生んでいるのでしょう。
息子、とくに6歳となる長男が「ホークス」だけでなく、「野球」に親しめたことは有意義でした。家族みんなにとって、豊かな一日だったと思います。
この記事を執筆していると、子どもたちがパソコンをのぞきこんで「たのしかった」「うれしかった」と騒いで、なかなか執筆が進みませんでした。わかった。わかったから。また行こうね。
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