山陽小(赤磐市上市)の3年生が25日、校内の農園で育てている桃が病害虫などで傷むのを防ぐため、地元農家の指導で青い実に袋を掛ける作業を体験した。
地元の若手農家でつくる「市農業経営者クラブ協議会」のメンバー10人が来校。児童約60人を前に、袋には害虫や強い日差しから実を守る効果があることを説明した後、直径約5センチの実がなっている極早生(わせ)品種「はなよめ」の木2本に袋掛けをした。
児童たちは「雨が入らないよう隙間なく覆って」などと助言を受けながら作業。脚立を使って高い枝にも手を伸ばし、一つ一つ丁寧に袋を掛けて枝に針金で固定していった。桃は6月中~下旬に全員で収穫する。
男子児童(8)は「甘くておいしい桃に育ってほしい」と笑顔を見せ、協議会の河本一平会長(30)は「農作物を育てる楽しさ、大変さ、収穫の喜びを感じてもらえたら」と目を細めた。
地域の特産品の桃について学ぶ授業の一環で、毎年3年生が栽培や収穫体験に参加している。