奈義の日常をマンガに あさののいさん作品展

奈義町での日常を描いた作品とあさのさん

 岡山県奈義町在住のマンガ家あさののいさん(37)=ペンネーム=の作品展「こんにちは、なぎさん」が、同町高円のそばカフェ木楽2階ギャラリーで開かれている。29日まで。

 作品展はウェブサイトで発信しているシリーズを中心に16点を展示。幼稚園の登園途中に長女がサンダルを履いているのに気づき、慌てて靴を取りに帰ったエピソード。近所の人との何げない会話。大雪に驚き、盆踊りの動きに悪戦苦闘する。夫婦げんかして見上げた星空。地域で孤独を感じていたが、次第に居場所ができていく。そんな日常を描いている。

 あさのさんは千葉県出身。2011年の東日本大震災の原発事故を機に12年に岡山県内に移住し、16年から奈義町で暮らす。

 あさのさんは「知らない土地の方々が受け入れてくれたことがうれしかった。奈義に移住した当時、私が不安だったように、同じ思いを抱えているお母さんもいると思う。そんな方にも見てもらって『良かったよ』と言ってもらえたら」と話す。

 入場無料。時間は午前11時~午後4時ごろ。

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