【新型コロナ】神奈川県所管域で2人死亡234人感染 高齢者施設でクラスター

神奈川県庁

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県は27日、県所管域で2人の死亡と、10歳未満~90代の男女234人の感染が新たに確認されたと発表した。死亡者以外はいずれも軽症か無症状。188人が感染経路不明だった。

 亡くなった2人のうち、横須賀市の70代女性は2月8日に陽性が判明。16日に新型コロナで死亡した。医療機関からの発生届けが管轄外の保健所に提出されたため、公表が遅れたという。厚木市の90代女性は今月18日に医療機関に救急搬送され、新型コロナ以外の疾患で亡くなった。死亡後の検査で陽性と判明した。

 県厚木保健福祉事務所管内の高齢者福祉施設では、新たに入所者13人の感染が判明。感染者は計21人になり、県はクラスター(感染者集団)が発生したとしている。同事務所管内の別の高齢者福祉施設では入所者6人の感染が判明し、県は新たなクラスターが発生したと認定した。

 同事務所管内のクラスターが発生していた高齢者福祉施設では、新たに入所者1人の感染が判明し、感染者は計74人になった。県小田原保健福祉事務所管内の高校の寮では、生徒1人の感染が新たに判明し、感染者は計20人になった。

 このほか、県は新たに58人が自主療養したと発表した。自主療養の累計は2万6213人になった。

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 県は県内米軍基地での17~23日の1日当たりの平均新規感染者数を公表した。横須賀基地(横須賀市)6.9人、キャンプ座間(座間、相模原市)1.9人、厚木基地(大和、綾瀬市)2.7人だった。外務省から情報提供があった。

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