『なぜあなたばかり配慮されるの?という暗黙の嫉妬』 り患から月日が経つと悩みも増える 両側乳がんになりました150

次の誰かのためにと綴っています。

両側乳がんの告知からまる3年。検診センターでほぼほぼ告知に近い、がん宣告を受けた日を思い出します。手術を経て、卵巣機能を止める注射と閉経前乳がん治療用の投薬を続けています。日常生活にはあまり支障はないものの、ホルモン治療の不具合には悩まされています。1か月半ほど前に朝起きたら突然、下半身の裏側が筋肉痛になり、驚いてそのまま整形外科に行きました。

CTとってわからず、まずは神経系の痛み止めで治療。その後、MRIをとって転移ではない、ということだけは確認できたものの理由はわからず。結局はホルモン治療の不具合ではないかという見立てとなりました。日常生活や仕事には大きな影響はありませんが、運動を含めて対策したほうがいいと勧められ、リハビリに通っています。乳がん患者さんの運動によるベネフィットはエビデンスのあるものなので体調には考慮しつつ、積極的にやらなければいけないな、と思っています。まずはバランスポールと腹筋を理学療法士さんにすすめられてトライしています。

43歳 女性

『先日、ホルモン治療について投稿させて頂きました。コラムに取り上げてくださりありがとうございます。阿久津さんも漢方を飲んでがんばっていらっしゃるのですね。

今回のコラムで、時々病を忘れつつ、病と向き合いながら過ごしているという言葉がとても印象的でした。(149回目:https://sodane.hokkaido.jp/column/202205201900002156.html

年単位で月日が経ってくると、職場でも「もう前みたいに働けるよね」という扱いに変わってきます。私は職場では限られた人にしかがんのことを公表していません。何も知らない同僚からは、なぜあなたばかり配慮されるの?という暗黙の嫉妬みたいなものも感じます。でも前と同じように働いたらまたがんになるかもしれない、という不安と闘いながら、でも可能な限り前の日常を取り戻そうと葛藤しながら過ごしているんですよね。そういう思いって周りになかなか伝えることが難しいし、やっぱりがんになってみなければ分からなかった気持ちだな、と思います。

私はホルモン治療を始めてからこの3年ほどで、もともと3センチだった子宮筋腫が10センチを超えるまでに増大してしまいました。婦人科医はリュープロレリンの投与が必要、乳腺外科医は乳がんの顔つきからしてもリュープロレリンの投与は不要、と診療科ごとに見解が異なり、自分で治療を選択していかなければならない状況です。幸い日常生活に支障はなく経過観察しているのですが、こういう副作用も見えない辛さ…ですよね。もし今後、機会がありましたら、薬の副作用による婦人科系疾患の向き合い方みたいなことも取り上げて頂けると嬉しいです。』

ありがとうございます。ぜひ検討させていただきたいと思います。

閉経前の患者さんが感じる、”更年期様”なんですけど、更年期も人によりますものね。実は本日、婦人科医の診察を受けてきました。漢方を3種類処方されていたのですが、合うものもあったのですが、しっくりこず。今回、また相談して別のものに変更しました。手足のしびれがとれないのが大きな理由です。先生とのやりとりはまた次の機会にお話することにしますが、67歳でいらっしゃる先生よりも髪の毛にコシがなく、「女性ホルモンが日常生活を送るレベルとして足りていないのではないか」と。リュープリンの治療は私の場合は婦人科的にはお休みしたほうがいいのではないかという見解でした。血液検査をして、ホルモン量をみたうえで漢方を飲んだ結果も考慮して、3か月後にまた相談することにしました。私はリュープリンは6か月製剤なので、いつ止めるかが悩ましい。婦人科医と乳腺外科医の見解が合うといいのですが悩みますよね。お気持ちわかります。

50歳女性

『左胸のちょっとした違和感があり、4月に乳がん検診を受けたところ、右側にも小さなしこりを発見。左胸はすでに生検をして乳がん確定しており、今は右胸の生検の結果を待つ日々を過ごしています。両側全摘したほうがいいとの説明も聞きました。

受け入れられずにくよくよする毎日ですが、阿久津さんの姿は「私だけしゃない!」と励みになりました。知れば知るほど怖さや不安は強くなりますが、覚悟を持つことができました。どんな結果であっても、私だけじゃない!そう思ってこれからを気負わず過ごしていきたいと思っています。』

今が一番、お辛い時だと思います。もやもやしますよね。ご自身で納得がいくまで説明を聞いて納得のいく治療を選択されてください。ひとりじゃありません!

そして、6月中に温泉デビュー企画「乙女温泉」の札幌編ができそうです。今回は入浴着を着てお風呂に入ろう編。詳しくは追って。

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