私立保育15施設で緊急修繕必要 岡山市、園児遊具死亡事故で点検

岡山市役所

 岡山市の私立認可保育施設で遊具の隙間に男児=当時(2)=の首が挟まり死亡した事故で、市は27日、私立認可保育施設136カ所の安全点検の結果、約1割に当たる15施設で緊急修繕が必要な遊具が見つかったことを明らかにした。

 市役所で開かれた有識者による事故の第2回検証会議で市が報告した。該当施設には既に連絡し、対応を求めたとしている。

 市によると、点検は昨年11月に始め、劣化と、首を挟み込む危険性がある形状の有無などを確認。その結果、劣化については4段階で程度が最も深刻な遊具が15施設で見つかった。形状の点検は42の市立幼稚園を含めて実施しており、次回以降の会議での報告を検討している。

 この日の会議は非公開で行われ、終了後取材に応じた中島洋子会長(医師)によると、事故があった「第二さくら保育園」(同市北区富原)の遊具の状況や当時の保育士の配置も報告されたという。

 事故は昨年10月14日に発生。男児は雲梯(うんてい)や滑り台がある複合遊具の中で見つかり、約1カ月後に死亡した。

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