今週末にUEFAチャンピオンズリーグの決勝戦に臨むリヴァプール。イングランドを本拠地とする歴史あるクラブだ。
今回は『Sportmob』から「リヴァプールの歴史上最も素晴らしかったベストイレブン」をご紹介する。
GK:レイ・クレメンス
リヴァプール所属:1967~1981
リヴァプールでの成績:470試合0ゴール
現在:死去
リヴァプールの名守護神といえば誰もがピックアップするであろうレイ・クレメンス。ビル・シャンクリーがスカンソープから連れてきたキーパーで、1年後にレギュラーを奪取。圧倒的な反射神経と躍動感あるセービングで多くのタイトルに貢献した。
なんと1978-79シーズンには42試合で16失点しか許さず、しかもアンフィールドでは4失点のみという記録も。残念ながら2020年に癌のため死去している。
右SB:フィル・ニール
リヴァプール所属:1974~1985
リヴァプールでの成績:455試合41ゴール
現在:指導者
トレント・アレクサンダー=アーノルドはもちろんワールドクラスのタレントであるが、フィル・ニールはまさにリヴァプールのレジェンドである。下部リーグからの叩き上げであったが、1974年に加入してから長くチームを支えた。
その攻撃的なプレースタイルは、ファンによって「ジーコ」と愛称をつけられるほどのもの。強烈なミドルシュートが得意で、ペナルティキックのスペシャリストでもあった。
左SB:アンディ・ロバートソン
リヴァプール所属:2017~
リヴァプールでの成績:161試合7ゴール(現在)
現在:リヴァプール所属
スコットランド代表のキャプテンでもあるアンディ・ロバートソンは、間違いなく今世界でトップを争う左サイドバックだ。ユルゲン・クロップ監督によってプレーメーカー的な役割をも任され、その要求に応えてきた。
降格したハル・シティでのプレーが評価され、かなり安い額でリヴァプールへ。攻撃的なマインドセットやボールを使った素晴らしいテクニックに加え、ディフェンス面での安定感も素晴らしい。
CB:アラン・ハンセン
リヴァプール所属:1977~1991
リヴァプールでの成績:434試合8ゴール
現在:元解説者
そしてアンディ・ロバートソンと同じように、スコットランドのレジェンドであるアラン・ハンセンもベスト11に入る選手だ。いや、イングランドのリーグの歴史上でも屈指の存在であろう。エレガントで激しくタフなセンターバックであった。
リヴァプールでは8回ものリーグ優勝に貢献し、14年間クラブの成功に欠かせない柱となっていた。引退後は評論家として活動していたが、2014年ワールドカップを最後に引退している。
CB:フィルヒル・ファン・ダイク
リヴァプール所属:2018~
リヴァプールでの成績:129試合13ゴール
現在:リヴァプール所属
今最も優れたディフェンダーの一人であると言える。近年のリヴァプールの成功をもたらした選手の一人であり、その一対一の強さ、ビルドアップの能力、身体能力、リーダーシップ、バランス感覚、どれを取っても素晴らしいものがある。
大きな怪我で1年近くの離脱を経験したものの、それからも見事に復活を遂げた。もしチャンピオンズリーグ決勝で勝利し、さらにオランダがワールドカップでも好成績をあげれば、カンナヴァーロ以来となるセンターバックのバロンドール獲得も夢ではない。
MF:グレアム・スーネス
リヴァプール所属:1978~1984
リヴァプールでの成績:247試合38ゴール
現在:解説者
監督や解説者、評論家のイメージが強くなったグレアム・スーネスであるが、リヴァプールの選手として6シーズンの間大きな成功を収めたレジェンドでもある。スコットランドの同胞であるケニー・ダルグリッシュやアラン・ハンセンとともに加入し、5回のリーグ優勝に貢献した。
パーフェクトな能力を備えたミッドフィルダーであり、リヴァプールの中盤に必要なあらゆるものを提供した。1991~94年には監督としてチームを率いている。
MF:スティーヴン・ジェラード
リヴァプール所属:1998~2015
リヴァプールでの成績:504試合120ゴール
現在:アストン・ヴィラ監督
リヴァプールの歴史上最高の選手と評価すべきスティーヴン・ジェラード。17年もの間クラブに忠誠を示し、欧州カップの決勝に3回進出することを助けた。そのうち2回は彼のお陰で勝てた試合だ。クラブがこれまでに見た中で最も偉大なキャプテンでもあるだろう。
フィジカル面に長け、戦術的に賢く、優れたシュート能力で様々な場所からゴールを狙うことができ、味方を鼓舞するキャプテンシーも印象的であった。そのプレーはあのジダンやペレからも高く評価されている。
MF:ジョン・バーンズ
リヴァプール所属:1987~1997
リヴァプールでの成績:314試合84ゴール
現在:解説者
まるでラグビー選手のような肉体と、キャノン砲のような左足を備えたジョン・バーンズ。大柄ながら豊かなスピードがあり、素晴らしい技術もあった。1987年にワトフォードから加入し、それからすぐに左ウイングとしてのポジションを確保した。
加入からの4シーズンはまさに彼の成功の大部分を占めており、1989-90シーズンには全公式戦で28ゴールを奪取。年間最優秀選手賞にも選ばれ、ファンに強烈な印象を残した。
FW:ケニー・ダルグリッシュ
リヴァプール所属:1977~1990
リヴァプールでの成績:355試合118ゴール
現在:非常勤取締役
リヴァプールにおいて彼ほど大きな存在はそれほどいない。選手としても歴史上屈指のレジェンドであり、監督としてもクラブを大きな成功に導いた。
1977年にセルティックから加入した彼は信じられないほどのレベルのテクニックを見せつけ、多くのチャンスを作り、多くのゴールを奪った。1985~1991年と2011~2012年には監督としてもチームを率いており、3度のリーグ優勝を果たしている。
FW:イアン・ラッシュ
リヴァプール所属:1980~1987、1988~1996
リヴァプールでの成績:469試合229ゴール
現在:解説者
今もリヴァプールの得点記録を持っているイアン・ラッシュ。1980年に18歳で加入し、ダルグリッシュとの素晴らしいパートナーシップを形成した。
エヴァートンのサポーターとして育ったマージーサイドっ子であるが、チェスター・シティで活躍した後でリヴァプールへ。自然な得点能力を備えたセンスあふれる点取り屋で、多くのタイトルを導くゴールを叩き込んだ。
FW:モハメド・サラー
リヴァプール所属:2017~
リヴァプールでの成績:180試合118ゴール
現在:リヴァプール所属
最後はマイケル・オーウェンやルイス・スアレス、フェルナンド・トーレスらを抑えて現在のエースであるモハメド・サラーを選出した。その理由は主にその一貫性と、彼の到着がアンフィールドに成功の新時代を示したことだ。
2017年に加入していきなり得点王を奪取。それからずっと前線の要として活躍し続けており、UEFAチャンピオンズリーグやプレミアリーグの制覇に大きく貢献している。