「印鑑持ってきて」離れた隙に封筒すり替え 坂戸の86歳女性、預金通帳などだまし取られ50万円被害

通帳だまし取られる 86歳女性が被害=坂戸市

 20日午後6時15分ごろ、埼玉県坂戸市内に住む無職女性(86)から西入間署に電話があり、「預金通帳をだまし取られた」と届け出た。

 同署によると、同日午後5時ごろ、女性方に警察官を名乗る男女から電話があり、「あなたの口座から現金が引き落とされています。これからほかの職員がうかがいますので、通帳を渡してください」などと告げられた。信じた女性は約30分後、女性方に現れた警察官を装う男に通帳1通とキャッシュカード1枚を手渡した。男はカードを封筒に入れて封をし、割り印を押すために印鑑を持ってくるよう要求。女性がその場を離れたすきに、別の封筒にすり替えて盗んだ。

 男が帰った後、通帳を持ち去られたことを不審に思った女性は同署に電話。被害に遭ったことが分かったという。女性の口座からは現金50万円が引き出されていた。

 女性方に現れた男は、年齢が20代ぐらい。身長約170センチのやせ形、白色パーカー、白いマスク、白色ショルダーバッグを所持していたという。同署で詐欺、窃盗事件として調べている。

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