南スーダンの羊、人間の女性の殺人罪で懲役3年 慣習法で裁かれる「飼い主は無実です」

ある1頭のオスの羊が、人間の女性を殺したとして3年の懲役を科されることとなった。5月上旬、南スーダン共和国で羊がアドヒウ・チャピンさんに突進、チャピンさんはその怪我が原因で帰らぬ人となっていた。

同国の警察署長イライジャ・メイバー氏はこう話す。「ろっ骨目掛けて雄羊が突進した後、その高齢の女性は即死しました。ラムべク・イーストのアクエル・ヨイという場所で発生しました」「警察としての我々の役目は安全の提供と争いを引き離すことにあります。この雄羊は逮捕され、現在マレング・アゴク・パヤムの警察署に拘留中です」

メイバー氏はその雄羊の飼い主ではなく、羊自身が罰を受けることになった経緯についてこう説明している。「飼い主は無実です。この犯罪を実行した雄羊が逮捕されるべきです。後に、裁判所で友好的に扱われることとなるでしょう」

同国の一部の州では、家畜でもあっても人を殺めた場合、家畜自身が裁きを受ける法律(慣習法)があるという。この羊は、レイクス州アデュエル郡にある軍事基地で今後3年間過ごすこととなるそうだ。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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