出火したボートから脱出、漂流する夫婦を救助 綾部さんら3人に感謝状 長崎海保

感謝状を受けた(前列左から)綾部さん、嬉里さん、木村さん=長崎市、港湾合同庁舎

 出火したプレジャーボートから脱出し海を漂流していた夫婦を救助したとして、長崎海上保安部は25日、トータルインテリア「アヤベ」社長の綾部卓也さん(53)、同社従業員の嬉里竜也さん(43)、建築業の木村聡さん(53)の3人に感謝状を贈った。
 長崎海保などによると、4月17日午後1時半ごろ、3人が釣りをするためプレジャーボートで長崎市池島沖を航行していたところ、黒煙を上げている別のプレジャーボートを発見。約100メートル離れた海上にライフジャケットを着た男女を確認し、ロープやはしごを使って救助した。
 同市松が枝町の港湾合同庁舎で、長崎海保の藤本裕之部長が3人に感謝状を手渡し、「早く気づいて駆けつけてくれた。非常にありがたい」と謝意を述べた。綾部さんは「海上での事故はいかに早く助けるかが大事」と語った。
 長崎海保によると、2018年から今年4月末までに管内で発生した船の火災は6件。船で海に出る人にライフジャケットの常備や出航前の整備点検などを呼びかけている。


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