人材育成・確保を協議 半導体ネットワーク 実務担当者初会合

半導体の人材育成について意見交換した実務担当者の初会合=県庁

 長崎県の半導体産業の振興を目指す産学官組織「ながさき半導体ネットワーク」の実務担当者の初会合が27日、県庁であり、人材育成と確保について協議した。
 半導体の人材育成を巡っては、九州で産学官組織が3月に発足。国立高等専門学校機構も同組織に参加し、佐世保工業高等専門学校(佐世保高専)を含む九州・沖縄の9高専を中心に強化する方針だ。
 会合では、ネットワークに参加している県内半導体関連7企業合わせて、今後5年間で千人超の人材が新たに必要になると県が提示。▽半導体の基礎学習や実用講座などを受講できる環境を整備▽県内で育成した人材が県内に就職する流れを生み出す▽半導体産業の重要性や将来性の周知-などの取り組み方針を提案した。このほか教育・研究面で佐世保高専と県内大学の連携などについて意見交換した。
 本年度は実務担当者会合を4回程度開催。代表者による全体会を7月と来年2月に開き、それぞれ中間報告と年度報告をとりまとめることを確認した。


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