欧州の造船業、中韓とのし烈な競争に直面―独メディア

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2022年5月26日、環球網は、欧州の造船業界が中国と韓国による激しい競争の中で苦境に立たされているとするドイツメディアの報道を伝えた。

記事は、ドイツ紙ディ・ウェルトの24日付文章を引用。中国と韓国による競争の中で、ドイツや欧州の造船業はますます衰退しており、ドイツ造船・海洋工業協会(VSM)が欧州において速やかに枠組みを構築して造船業が苦境に立つのを防ぐ必要があるとの見解を示したと伝えた。

そして、VSMが23日に発表したデータによれば、新型コロナの感染爆発が起きる前の2019年から21年の間に、中国造船業界の新規受注額が110%増加して483億ドル(約6兆1000億円)に達し、韓国も93%増加して441億ドル(約5兆6000億円)に上った一方、欧州の新規注文は78%減少して49億ユーロ(約6700億円)にとどまったと紹介。VSMの会長が「海運市場において中国が日増しに主導的な地位を占めつつある中で、われわれは行動を急がなければならない」と危機感を示したとしている。

また、昨年の世界の造船市場自体は決して悪くなかったものの、それでもドイツ造船企業の新規注文が限られてしまったことからは、中韓両国の訴求力の強さが伺えるというVSMの認識を紹介した。

さらに、欧州が海上輸送で中国への依存を日増しに強めていることが運送会社や港の設備からも見て取れるとし、中国が世界のコンテナ生産量の96%、クレーン生産量の80%をそれぞれ占めていると紹介。新型コロナの影響により中国の港が閉鎖して世界のサプライチェーンに大きな影響を及ぼしたことからも中国の世界の貨物輸送に対する影響の大きさが伺えるほか、中国が遠洋商船分野でも世界的な影響力を拡大し続けており、新規の造船注文に対して融資の面での優遇を与えていると伝えた。(翻訳・編集/川尻)