「芭蕉御膳」きょうから提供 6月末までの土、日曜限定

黒羽の旬の味を楽しめる「芭蕉御膳」

 【大田原】句碑めぐりで訪れる観光客らを味でもてなそうと、鮎(あゆ)の創作料理などを手がける前田のそば店「禅味一笑(ぜんみいっしょう)」が29日から、地元の旬の食材をふんだんに使った「芭蕉(ばしょう)御膳」の提供を始める。6月末までの土、日曜限定で各日10食。メニューを考案した店主の清矢彰(せいやあきら)さん(65)は「芭蕉さんをもてなしたであろう、この時季の川と山の恵みが詰まっています」と話している。

 店は国指定重要文化財の大雄寺の門前にあり、近くには芭蕉が計8日間宿泊した浄法寺邸跡や、黒羽城址(じょうし)公園、黒羽芭蕉の館もある。芭蕉目当ての客が立ち寄ることも多かったが、これまでは芭蕉にちなんだ料理を提供していなかった。

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