城ファン必見の山城見学ツアー 2022年度は国吉城や一乗谷城で年5回開催 日本最大級「お城EXPO」も出展

事業計画を決め、仮想現実空間などの技術にも理解を深めた「ふくい城巡りプロジェクト」実行委の総会=5月27日、福井県福井市の福井新聞社

 福井県内にある城の魅力を広め、観光資源としての活用を進める「ふくい城巡りプロジェクト」実行委員会が活動2年目を迎え5月27日、本年度総会を福井新聞社・風の森ホールで開いた。年5回の山城見学ツアー開催やフェイスブック、インスタグラムを活用した情報発信、日本最大級の城イベント「お城EXPO」への昨年に続く出展といった本年度の事業計画を決めた。

 正会員の福井県内14市町、各城の保存会や観光協会など15団体の代表者ら約40人が出席。実行委会長を務める福井新聞社の吉田真士社長は「1年目以上にいろんな取り組みを増やし、盛り上げていきたい」とあいさつした。

 山城見学会は、今年10月の県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館オープンや、小浜市の後瀬山城築城500年にちなみ「越前の城、若狭の城」「越前朝倉氏⇔若狭武田氏」といった切り口で展開し、テーマ性やストーリー性を持たせる。▽国吉城(美浜町)▽一乗谷城(福井市)▽後瀬山城(小浜市)▽金ケ崎城(敦賀市)▽神宮寺城(あわら市)―で開催し、動画で情報発信する。このほか城巡りパンフレットやグッズ作製などにも力を入れる。

 総会では福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館の川越光洋副館長が「サキドリ! 一乗谷の新博物館」と題し講演。実行委賛助会員の凸版印刷は、自社が手掛ける仮想現実空間「メタバース」を使い、彦根城や安土城を解説した。

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