みよしの木育 パート2 木を知る 三好について知る

約90%。これは徳島県三好市の市面積に占める森林面積の割合だ。この三好市の緑豊かな環境で木々の利用を見直し、子供達へ、未来へとつながるような活動を促進しようと、4月29日「木育インストラクター養成講座」が開催された。この講座の様子をリポートする。

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みよしの木育 パート1 木育インストラクター養成講座

心を伝えるインストラクターへ 知識・技術だけじゃない、木のある暮らしを通じて「心」を育てる

座学では木育の概念をはじめに学んだ。

環境教育に長く携わっている講師の福島計一さんにより、木育の可能性について、様々な側面からお話をうかがう。

インストラクターとして、単に樹木の知識があるだけ、木工の技術があるだけではできない、参加者が遊びを通して感じる事、心を育てる事に重きが置かれている。

技術や作業ではなく、「心」という言葉が、この養成講座では多く使われているのがとても印象的だった。

あなたはわかりますか!?徳島県の木・三好市の木

座学ではいろいろな問いかけもあった。参加者の知識を試すクイズもある。

そのなかから、「ここでクイズです。」(※答えは記事の最後。)

①徳島県の木は?

②三好市の木は?

残念ながら、筆者は正解できなかった。各グループからも、外れてしまったらしい、悔しそうな声が聞こえてくる。
三好市の住人であっても、身近にある木でも意外と知らないものだ。

いよいよ木工実習 木で物を作る技術・楽しさを伝える方法をレクチャー

後半は実際に木を使った実習。はじめは、木の積み木にやすり掛けを行う。

ここで、講師の福島さんから、子供向けの説明の方法が丁寧にレクチャーされる。さすが長年環境教育にたずさわって来たらしく、材料の理解を促す指導の技術、道具の準備の仕方から使い方まで、子供目線で行われ、小さい子供にも伝わりやすい説明の方法だ。また、五感を使う体験の重要さなども学んだ。

これは、すでに教育に関わっている参加者も現場ですぐに参考にできる内容だ。

パート3では、いよいよ木育インストラクター講座の実習をリポートする。

※クイズの答え ①やまもも ②もみじ

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>>みよしの木育 パート3 子供心を取り戻す木育実習

木の香りにつつまれて遊ぼう!木育キャラバンin 三好

徳島県三好市の池田総合体育館にて、3年ぶりとなる「木育キャラバンin三好」が開催されます。
会場内には数百種類を超える国内外の木のおもちゃが展示され、実際に触れて遊ぶことができます。また身長110cm以上のお子様は、西祖谷から「フォレストアドベンチャー」が出張アクティビティとして設置したモバイルコースで遊べます。

イベント「木育キャラバンin 三好」

日時 2022年5月28日(土)・29日(日) 10-16時
場所 池田総合体育館
お問い合わせ:三好市役所農林政策課 0883-72-7616

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(取材・文・写真: ショーン ラムジー)

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