毎年の楽しみに!フウリンソウ200鉢、埼玉・深谷の渋沢栄一記念館で展示 住民の愛情込めた自慢の1鉢

地元住民が育てて見頃を迎えたフウリンソウ=深谷市下手計の渋沢栄一記念館・八基公民館

 埼玉県深谷市下手計の渋沢栄一記念館・八基公民館で、地元八基地区の住民が1年かけて育てた紫やピンク、白色の花を付けたフウリンソウ約200鉢が6月12日まで展示されている。ここは同市出身の実業家、渋沢栄一の地元だ。

 八基地区青少年育成会が1985年に始めた育成会事業で、今では地元にすっかり定着。毎年、楽しみにしている人も増えた。種をまいて花が咲くまで1年かかり、地域住民の愛情が花にも伝わったかのようで、今季も元気良く咲き誇る。背丈は低いもので70センチぐらい、高いものでは170センチほどもあり、幼い子どもは見上げるほどだ。

 出品者は子どもを入れて70人。毎回、地元の八基小学校の6年生が育てたフウリンソウを展示しているのも特徴だ。1人2鉢ずつ栽培し、自慢の1鉢を飾り付けた。6年生の根岸昇太さんと橋爪心絆(ここな)さんは「きれいな花になるように育てました」と願いがかなってうれしそう。真下陽愛(ひより)さんも「頑張りました」とほほ笑んだ。小林蒼唯(あおい)さんは「八基地区の特徴の一つにフウリンソウもきれいと思ってほしい」と話していた。

 問い合わせは、八基公民館(電話048.598.7757)へ。

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