東京藝術大学と東京ドームシティ、産学連携でアートプロジェクトを始動

2022年5月より、東京藝術大学と一般社団法人東京藝術大学芸術創造機構、株式会社東京ドームが連携し、東京ドームシティを舞台とした新たなアートの取り組み「東京ドームシティアートプロジェクト」を始動した。

「東京ドームシティアートプロジェクト」は、東京ドームシティとアートの可能性の探求をテーマに、2022年5月から5年間を活動期間とし、東京ドーム、東京藝術大学、東京藝術大学芸術創造機構の3者が連携する。東京ドームシティという場所が持つ固有の魅力の調査研究、様々なお客様が様々な形でアートの楽しさや素晴らしさに触れられる機会の創出、若手アーティストの活動、活躍の場の創出を行う。これらの活動により、アートを基盤としたこれまでにない企業価値向上の仕組み構築を図り、アート文化の発展や、アートを通じた社会課題の解決、社会的豊かさの創出を目指す。

東京ドームシティがある文京区は、多くの文豪・文化人が住み・学び・愛した場所であり、今でも多くの由緒ある神社・仏閣が残る、歴史の匂いと日本の伝統文化が感じられる地域。この場所で、1936年の創業以来、多くのレジャー・エンタテインメントを創出してきた東京ドームシティは、今では年間約4,000万人(2019年度)が来場する街となっている。

こうした歴史と文化およびたくさんの来客が交差する東京ドームシティが「東京ビエンナーレ2020/2021」に参画したことにより、あらためてアートとの親和性の高い場所であると実感し、東京藝術大学と東京藝術大学芸術創造機構との共働により、アート文化の発展やアートを通じた社会課題の解決および社会的豊かさの創出を目指すに至った。

2022年は、若手アーティストの東京ドームシティアートウォールでの展示や、東京藝術大学美術学部の中村政人研究室による東京ドームシティの調査研究などを行う予定。東京藝術大学の専門的な知見から東京ドームシティに存在する数多くのアート作品を調査研究し、その価値を伝える取り組みを行う。また、普段は注目されることのない場所をアートの視点で調査し、アートプロジェクトを展開する。

参考:【株式会社東京ドーム】「東京ドームシティ」と「東京藝術大学」による産学連携の取り組み「東京ドームシティ アートプロジェクト」が始動(PDF)

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