栃木小山市下生井の渡良瀬遊水地で今春生まれた国の特別天然記念物コウノトリのひな2羽の命名式が28日、同所の生井桜づつみ公園で行われた。雄雌1羽ずつで、雄は「セラ」、雌は「ひなた」と命名された。
セラは渡良瀬遊水地の「瀬」と「良」にちなみ、ひなたは世の中を明るく温かく照らしてほしいという願いが込められている。
同市や周辺市町などでつくる「渡良瀬遊水地保全・利活用協議会」が4月に愛称を公募。全国から計355件の応募があり、渡良瀬遊水地などにふさわしく、親しみやすいことを前提に応募数の多かった愛称を選んだという。
式には遊水地関係の団体や周辺の市町の代表などが出席し、多くの見物人も愛称の発表を見守った。浅野正富(あさのまさとみ)小山市長は「ひなは間もなくすると巣立ちを迎える。全国の皆さんに愛着を持って愛称で呼んでほしい」と話した。
ひなには個体識別のため、色分けした足輪が着けられている。セラの右脚は上から青赤、左は黒黒、ひなたは右が青黄、左が緑緑となっている。