岡山県内は29日、高気圧に覆われてよく晴れ、強い日差しで気温がぐんぐん上昇した。県内の16観測地点の全てで最高気温が今年の最高を更新。岡山市中心部では32.3度(平年26.3度)に達し、真夏日(30度以上)を今年初めて記録した。
JR岡山駅周辺では、日傘を差して歩く人たちや、広場の噴水に手を伸ばして涼を楽しむ姿が見られた。
最高気温は高梁市32.8度(同26.4度)▽倉敷市32.5度(同25.9度)▽津山市32.1度(同25.5度)―など。平年を8.2~4.5度上回り、7月並みの水準となった。
県内の各消防によると、この日夕方までに、自宅にいた岡山市の50代女性や、畑で農作業中だった新見市の90代男性ら計6人が熱中症とみられる症状で救急搬送された。
岡山地方気象台は「30日以降は雲が広がる日が多いが、気温が高くなることもありそう」と予報。熱中症への警戒を呼び掛けている。