王毅氏「米国の世界観、中国観、中米関係観に深刻な偏り」

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王毅氏「米国の世界観、中国観、中米関係観に深刻な偏り」

安徽省黄山市で開かれた第3回アフガニスタン隣国外相会議に出席後、記者会見に臨む王毅氏。(3月31日撮影、合肥=新華社記者/周牧)

 【新華社スバ5月29日】中国の王毅(おう・き)国務委員兼外交部長は28日、ブリンケン米国務長官がこのほどバイデン政権の対中政策について演説した際、中国は「国際秩序への最も深刻な長期的課題」であり、米国が国内の競争力を高め、同盟国や友好国と連携し、中国との競争を行うと述べたことについてコメントを求められ、次のように述べた。

 この対中政策演説は米国の世界観、中国観、中米関係観にいずれも深刻な偏りが表れていることを反映している。われわれが米国に伝えなければならないのは、この世界は米国が描いた世界ではないということだ。国際社会が直面する最も差し迫った任務は、人類の生命と健康を共に守り、世界経済の回復を促進し、世界の平和と安定を維持することだ。これには運命共同体意識を樹立し、国連憲章の趣旨と原則を実践する必要がある。習近平(しゅう・きんぺい)主席が相次いで打ち出した「一帯一路」共同建設、グローバル発展イニシアチブ、グローバル安全保障イニシアチブは、いずれも国際社会の普遍的な歓迎と支持を得ている。一方、米国は「中心論」と「例外論」を堅持し、冷戦思考を抱き、覇権論理を踏襲し、ブロック政治を進めている。これは歴史の潮流に逆らい、衝突と対立を引き起こし、国際社会を分裂させるだけだ。米国は現在の国際秩序を揺るがす根源であり、国際関係の民主化を推進する上での障害となっている。

 われわれが米国に伝えなければならないのは、中国が米国の思い込んでいる中国ではないということだ。中国の発展と振興には明確な歴史的論理と強い内的原動力がある。14億人が共に現代化に向かうことは人類の巨大な進歩であり、世界の脅威や課題ではない。われわれは中国共産党の確固たる指導によって、中国人民の団結、勤勉、奮闘によって、中国の特色ある社会主義の道を切り開いた。われわれの目標は公明正大で、これは人民がより良い生活を送れるように、世界により大きな貢献をすることであって、誰かに代わったり挑戦したりするのではない。われわれは現在、よりハイレベルな改革開放を推進し、より質の高い協力ウィンウィンを図っている。われわれは必ずより良い自分になり、世界も中国によって、より良いものになるだろう。

 われわれが米国に伝えなければならないのは、中米関係は米国がデザインしたゼロサムゲームではないということだ。習近平主席は中米両国が互いの関係をうまく処理できるかどうかが世界の前途と運命に関わっているとし、両国が必ずこの「世紀の問い」にしっかり答えなければならないと指摘した。米国はこの質問に答える時、まず一極覇権が人心を得ず、ブロック対抗は前途がなく、「小さな庭に高い壁」を築くことは閉鎖・後退のあらわれで、「切り離し(デカップリング)」や供給遮断は人を傷つけ自分を害することを意識すべきだ。国と国との公平な競争は可能であり、中米間にも競争はあるが、悪質な競争であってはならない。誰が国をより良く治め、誰が世界により多く貢献できるか、公平に比較してみたい。中国人にはその自信と底力がある。われわれは恫喝や脅迫に譲歩せず、断固として中国の主権、安全保障と発展の利益を守る。いかなる弾圧や抑制も中国人民をさらに団結させるだけであり、中国人にはこの気骨と気概がある。

 現在、中米関係は重要な岐路にある。米国は正しい選択をすべきであり、「三分法」や「三点論」を絶えず騒ぎ立てるのではなく、相互尊重・平和共存・協力ウィンウィンの「三原則」の実践に力を入れ、中米両国の新時代における正しい付き合い方を見出すべきだ。