「10年前に日本代表と対戦したブラジル代表イレブン」覚えてる?

来月、日本代表と親善試合で対戦することが決定したブラジル代表。世界屈指の強豪であり、「サッカーの母国」を象徴するチームだ。

今回は2012年の10月に行われた日本代表とのフレンドリーマッチで先発した「ブラジル代表のスターティングメンバー」を振り返ってみよう。

GK:ジエゴ・アウヴェス

現在:フラメンゴ

当時の所属:バレンシア

ブラジル代表記録:10試合0ゴール

この時代はバレンシアに所属していたジエゴ・アウヴェス。世界レベルのPKストッパーとしても知られていた。2011年にブラジル代表デビューを果たし、この試合では先発出場している。

2017年にバレンシアを退団した後はブラジルの名門フラメンゴに移籍し、36歳になった今も現役選手としてプレーし続けている。

DF:アドリアーノ・コヘイア

現在:無所属

当時の所属:バルセロナ

ブラジル代表記録:17試合0ゴール

2010年にセビージャからバルセロナへと移籍。代表でもクラブでもダニ・アウヴェスのバックアップ&ユーティリティープレーヤーとして重宝された。

昨季はベルギーのオイペンでプレーしていたが、今季はずっと無所属のままだった。

DF:チアゴ・シウヴァ

現在:チェルシー

当時の所属:PSG

ブラジル代表記録:105試合7ゴール

2008年に代表デビューし、2011年のコパ・アメリカからレギュラーを奪取したチアゴ・シウヴァ。このシーズンはミランからPSGに移籍したばかりだった。

フランスリーグでは長く中心的なディフェンダーとしてPSGの成長に大きく貢献。そして晩年になってからチェルシーに移籍することになったが、プレミアリーグで衰えを感じさせない活躍を見せている。

DF:ダヴィド・ルイス

現在:フラメンゴ

当時の所属:チェルシー

ブラジル代表記録:57試合3ゴール

ベンフィカで好調だったにもかかわらず2010年のワールドカップでは呼ばれず、その後のコパ・アメリカでも怪我でプレーできなかった。ただこの試合の前にあった南アフリカ戦では初めてブラジル代表でキャプテンを務めており、急速にポジションを確保し始めていた。

2021年にアーセナルとの契約が終了してからは母国ブラジルに戻り、名門フラメンゴでプレーを続けている。

DF:レアンドロ・カスタン

現在:グアラニ

当時の所属:ローマ

ブラジル代表記録:2試合0ゴール

意外なことにブラジル代表では2試合しかプレーしていないレアンドロ・カスタン。当時はコリンチャンスからローマに移籍したばかりで、この日本代表戦は彼にとってセレソンでのデビューであった。

2018年にローマを退団してからブラジルに戻り、ヴァスコ・ダ・ガマで4シーズンにわたってキャプテンを務めていた。そして今年3月にグアラニへと移籍している。

MF:パウリーニョ

現在:コリンチャンス

当時の所属:コリンチャンス

ブラジル代表記録:56試合13ゴール

キャリアを通してたくさんの話題があった選手だ。リトアニアとポーランドで失敗してブラジルに戻り、コリンチャンスで復活。2011年の南米スーペルクラシコで代表にデビューしていた。

その後トッテナムやバルセロナ、広州恒大などでプレーし、今年から再び古巣のコリンチャンスへと加入。10年ぶりとなるブラジル全国選手権を戦っている。

MF:ラミレス

現在:無所属

当時の所属:チェルシー

ブラジル代表記録:52試合4ゴール

豊富な運動量と縦横無尽のムービングを武器としていたハードワーカー。2010年にベンフィカからチェルシーへ移籍し、プレミアリーグでもレギュラーとして活躍していた。代表でもこの時はすでに常連の中心選手。

2016年にイングランドを離れて中国の江蘇蘇寧に移籍し、4年契約を結んだもののその途中で退団。2019年にパウメイラスと契約して帰国したが、1年で退団してフリーエージェントになっている。

MF:カカ

現在:引退

当時の所属:レアル・マドリー

ブラジル代表記録:92試合29ゴール

2002年の日韓ワールドカップ前にブラジル代表デビューしたカカ。その後ミランで大活躍を見せ、セレソンでも中心的な存在となってキャリアの頂点を極めた。ただ2009年にレアル・マドリーへと移籍してからは怪我もあってやや苦戦し、2年間も代表から離れていた。この10月のスケジュールは、彼にとっては久々の復帰であった。

2015年にアメリカのオーランド・シティへと移籍し、2017年の末に現役引退している。先日コーチングライセンスを取得したことを発表しており、指導者への転身を狙っている。

MF:オスカル

現在:上海海港

当時の所属:チェルシー

ブラジル代表記録:48試合12ゴール

「新しいカカ」になる…と期待されたオスカル。若くしてインテルナシオナウからチェルシーに加入したのが2012年で、この日本代表戦の3ヶ月前のことだった。ネイマールを差し置いて10番を着用していたのが彼で、カカとの共演が実現している。

彼はこのあと2016年の末に中国リーグでのプレーを決断して上海上港(当時)へと移籍。年俸25億円を超えるというとてつもない条件を手にし、現在でも中国リーグで戦い続けている。

なお、この試合ではベガルタ仙台でもプレーしていたチアゴ・ネーヴィスと交代している。

MF:フッキ

現在:アトレチコ・ミネイロ

当時の所属:ゼニト・サンクトペテルブルク

ブラジル代表記録:49試合11ゴール

川崎フロンターレ、北海道コンサドーレ札幌、東京ヴェルディとJリーグのクラブにも所属したことで知られる怪物フッキ。2008年にFCポルトへと移籍して欧州に進出し、そのパワフルなドリブルとキックでその名を知らしめた。

2011年頃からレギュラーに定着し、この年の夏に行われたロンドンオリンピックでオーバーエイジ参加している。日本代表との対戦とあってかなり話題になった記憶がある。

FW:ネイマール

現在:PSG

当時の所属:サントス

ブラジル代表記録:117試合71ゴール

当時はまだバルセロナに移籍する前、サントスでプレーしている時期だ。2011年に南米ユース選手権で得点王になり、その後コパ・アメリカで活躍。夏のロンドン五輪にも参加していた。

【写真】レアル・マドリーに所属した「素晴らしきブラジル人トッププレーヤー」

この試合で日本を相手に2ゴールを決めて4-0の勝利に貢献し、2013年にはバルセロナへと移籍。スターへの階段を登っていった。

© 株式会社ファッションニュース通信社