菅前首相が岡山県内で演説 インバウンド拡大へ制限緩和を

インバウンド拡大の必要性を訴える菅前首相=倉敷市内

 菅義偉前首相は29日、総社、倉敷、笠岡市内で演説を行い、新型コロナウイルスと共存する「ウィズコロナ」を見据え「今やるべきはコロナ禍で傷付いた経済の回復だ」と述べ、インバウンド(訪日外国人客)拡大に向けた入国制限緩和の必要性を訴えた。

 菅氏は世界経済フォーラムが24日発表した2021年版の旅行・観光開発ランキングで日本が初めて首位となったことに触れながら「インバウンド政策をいち早く行うべきだ。先進7カ国(G7)で入国制限をしているのは日本だけであり、できるだけ緩和することが大事だ」と指摘した。

 急速に進行する円安に関しては「国内でものづくりをしてきた中小企業が海外に目を向けることができる最高の機会」とし、輸出を促進する政策が重要との考えを示した。

 夏の参院選岡山選挙区で立候補を予定する自民党現職の決起大会に出席するため来岡した。

© 株式会社山陽新聞社