ワクチン9万4000回分が期限切れ 沖縄県内のモデルナ製 5月末で

 沖縄県は29日、5月末で期限が切れる新型コロナウイルスワクチンが、5月27日までの調査で、約9万4千回分あると発表した。内訳は県の広域接種センターに約1万8千回分、17市町村で約7万6千回分。全てモデルナのワクチンだという。17市町村の内訳については、厚生労働省が17日、廃棄されたワクチンの量を調査する考えはないことを表明したことや破棄したワクチンの公開については市町村が判断することであることを理由に挙げ、公表しなかった。

 宮里義久感染対策統括監は期限切れを迎えるワクチンが生じた原因について、ファイザーの接種希望者が多いことや若い世代の低い接種率を挙げた。「モデルナのワクチンはファイザーと比べて効果に差はなく有効だ。ワクチンの種類にかかわらず接種してほしい」と呼び掛けた。

 (狩俣悠喜)

© 株式会社琉球新報社