NHK杯県高校野球地区予選 海星、長崎日大、大崎V

【長崎地区決勝、海星―長崎南山】1回表海星2死二塁、牧が右翼線へ適時三塁打を放つ=県営ビッグNスタジアム

 第70回NHK杯長崎県高校野球大会地区予選最終日は29日、長崎市の県営ビッグNスタジアムなどで長崎、中、佐世保各地区の決勝3試合と、長崎、佐世保地区の第5代表決定戦2試合が行われ、長崎地区は海星、中地区は長崎日大、佐世保地区は大崎が優勝を飾った。
 決勝の長崎地区は海星が長崎南山に7-0で快勝し、中地区は選抜出場校の長崎日大が諫早農に4-0で完封勝ち。春の県大会決勝と同カードになった佐世保地区は大崎が波佐見に5-4で競り勝って雪辱した。
 第5代表決定戦の長崎地区は長崎商が瓊浦を3-0、佐世保地区は佐世保北が九州文化学園を4-2で下して、それぞれ県大会出場を決めた。
 県大会は6月4~12日にビッグNなどで実施。出場16校の組み合わせ抽選会は1日に行われる。

◎海星 4試合50安打/守備も計2失点
 長崎地区は海星が4試合計50安打の強打を披露して頂点に立った。昨秋の県大会優勝後、選抜出場を逃し、春の県大会も準々決勝敗退とやや影を潜めていたチームが再び存在感を示してきた。例年以上に混戦模様の中、加藤監督は他校を警戒しつつ「自分のチームだけを見れば楽しみはある」と手応えも口にした。
 決勝は14安打を放った。長打2本を含む3安打の5番牧は「まだ残塁が多い」と満足していなかったが、攻撃に時間を使い、守備で3安打完封した2年生左腕吉田を援護。バックも中堅河内の背走キャッチなどで相手の反撃の芽を摘み取った。宮原、向井の投手二枚看板が登板したのは初戦だけで、4試合計2失点と守りも堅かった。
 続く県大会は春に3校が4強入りした佐世保地区の各校や中地区で選抜出場校の長崎日大、昨秋と春ともに4強の諫早農など、本番の甲子園予選を前に勝っておきたい相手が並ぶ。牧は「夏の前哨戦ではない。夏だと思って優勝する」と意気込んでいた。


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