ロシア反体制派のカリスマ 政府に狙われていると知りながらの帰還 「ナワリヌイ」場面写真

6月17日より劇場公開される、本年度のサンダンス映画祭で観客賞とフェスティバル・フェイバリット賞を受賞した、ロシアの弁護士で政治活動家のアレクセイ・ナワリヌイを追ったドキュメンタリー映画「ナワリヌイ」から、‟反体制のカリスマ”として全世界からの注目を集めるナワリヌイたちの闘いを切り取った場面写真が公開された。

公開された場面写真は、共に危険を乗り越えようとする強い絆を感じさせるナワリヌイと妻ユリヤが抱きしめ合う姿、政府に狙われていると知りながら祖国ロシアに帰還した時に多数のカメラを向けられるナワリヌイの姿などが捉えられている。彼らの顔を覆うマスクからは、コロナ禍の最中に起こった出来事であることがわかる。

ダニエル・ロアー監督はナワリヌイについて、「彼には才能ある政治家に特有のエネルギーがあります」「この部屋で一番重要な人物は自分であると感じさせる力が彼にはありました。私はすぐに彼の虜になり、『この男なら大統領になれるかもしれない』と思ったのです。しかし映画製作においては中立性を保たなければとハッとしました」と、彼に強烈な印象を抱いたエピソードを振り返っている。

アレクセイ・ナワリヌイは、プーチン政権への批判で注目を集め、反体制派から熱烈な支持を寄せられるカリスマとして知られる人物。政権の最大の敵となったナワリヌイは、不当な逮捕を繰り返され、巨大な力に追い詰められてゆく。2020年にナワリヌイは、移動中の飛行機内で毒物によって昏睡状態に陥るも、奇跡的に回復を遂げた。体調が戻り始めたナワリヌイは、自ら調査チームを結成し、命がけの調査を開始する。監督を務めたのは、「ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった」のダニエル・ロアー。暗殺未遂事件の直後からナワリヌイや家族、調査チームに密着し、極秘裏に製作した。

【作品情報】
ナワリヌイ
2022年6月17日(金) 新宿ピカデリー、渋谷シネクイント、シネ・リーブル池袋ほかロードショー
配給:トランスフォーマー
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