JR東日本とENEOSが連携、CO2フリー水素利用拡大について共同検討

東日本旅客鉄道株式会社(以下、JR東日本)とENEOS株式会社(以下、ENEOS)は、鉄道の脱炭素化に向けたCO

フリー水素利用拡大について、共同検討を行うための連携協定を締結した。5月25日付のプレスリリースで明かしている。

JR東日本は、将来にわたり環境優位性を向上し、社会に新たな価値を創造する企業グループであり続けるために、2050年度のCO

排出量実質ゼロをグループ全体の長期目標とするゼロカーボン・チャレンジ2050に取り組んでいる。この一環として、川崎火力発電所での水素利活用を検討するとともに、水素ハイブリッド電車「HYBARI」の実証試験を2022年3月より開始するなど、水素社会の実現に向けた取り組みを進めている。

ENEOSは、2040年グループ長期ビジョンにおけるありたい姿の一つとして低炭素・循環型社会への貢献を掲げ、カーボンニュートラルの実現に向けて取り組んでいる。この一環として、水素大量消費社会の到来を見据えたCO

フリー水素サプライチェーンの構築と、幅広い事業分野への水素供給拡大を推進している。

両社は、2030年までの社会実装を目指し、国内初となる水素ハイブリッド電車および同車両向け定置式水素ステーションの開発を連携して進めていくという。同ステーションは、水素ハイブリッド電車をはじめ、多様なFCモビリティ(燃料電池車・FCバス・FCトラック等)や駅周辺施設へCO

フリー水素を供給する、総合水素ステーションを想定している。

また、両社は、首都圏を中心とする鉄道への電力供給の脱炭素化についても共同で取り組む。具体的には、京浜臨海部のENEOSの拠点から、JR東日本川崎火力発電所へCO

フリー水素を供給し、同発電所で水素混焼発電を行うことを検討する。これにより、2030年代早期における、鉄道への水素混焼発電による電力供給の実現を目指すと述べている。

(出典:JR東日本 Webサイトより)

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