沖縄県が係争委に審査申し出 国交相の是正指示に不服 辺野古設計変更

 米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う新基地建設を巡って、沖縄県は30日、沖縄防衛局の設計変更申請を承認するよう求めた斉藤鉄夫国交相の是正指示を不服とし、国地方係争処理委員会に審査を申し出た。

 県は係争委への申し出でで、国交相の権限乱用や県の不承認の正当性などを主張する。沖縄防衛局は2020年4月に、埋め立て予定地の軟弱地盤改良工事に必要な設計変更を県に申請した。県は21年11月に地盤や環境調査の不備を指摘して不承認にした。

 これに対し、国交相は県の不承認処分を「違法」とした上で、5月16日までに申請を承認するよう法的拘束力がある是正指示を出した。県は16日、是正指示に応じず、係争委に申し出る方針を表明していた。

 玉城デニー知事は30日夕に会見を開き、詳細を説明する予定。

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