母国ファンの前で優勝のバニャイア「ずっと夢見てきたこと。ムジェロでの勝利は素晴らしい」/MotoGP第8戦イタリアGP決勝トップ3コメント

 MotoGP第8戦イタリアGPの決勝レースがムジェロ・サーキットで行われ、MotoGPクラスで優勝したフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)、2位のファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)、3位のアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)が会見に出席。レースを振り返った。

■フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)/決勝:優勝

「ずっと夢見ていたことだった。ムジェロでの優勝は素晴らしい。僕のホームグランプリだし、難しいサーキットの一つだからね。この週末、僕たちはよく作業してきた。スタートはあまりよくなかったけど、なんとか優勝できたんだ」

「コンディションは楽なものではなかった。というのも昨日の方がグリップがあったからだ。昨夜に降った雨が路面をきれいにしてしまったのかもしれない。リアタイヤをマネジメントするのが難しくなっていた。でもとにかく、とてもうれしいよ」

「スタートはうまくいったんだけど、二人のドゥカティライダーの真ん中にいたものだから、スロットルを閉じなければならなかった。たくさんのライダーが僕をかわしていったのがわかった。4コーナーではマルク(・マルケス)が僕に接触したりもした。でもその中でスマートでいようとした。前を走るライダーはかなり攻めていたから、スマートでいようとするのは難しかったよ」

「だから、ドゥカティのスリップストリームでのアドバンテージを使い、タイヤをいたわった。そしてマルコ(・ベッツェッキ)をかわしたあと、ギャップを広げていった。とても満足している。ルカ(・マリーニ)とマルコはとてもすばらしい走りをしていたからね」

■ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/決勝:2位

「今週通してバイクのフィーリングはよくなかったんだ。新しいフェアリングにずっと乱されていた。フィーリングはよくなかったけど、フェアリングの小さな違いは問題ではないと考え、レースではスタンダードのバイクに戻すことにしたんだ。少しだけトップスピードを失ったけど、スリップストリームが使えているときには悪くなかった」

「それに、今週末はトップスピードについて不満を言ったことはない。ただ、2020年と2021年はすごく速いペースで走っていたのに、今年はそうじゃなかったということなんだ。だから、スタンダードのバイクで(決勝レースを)走ることにした。2位でフィニッシュできて、ドゥカティライダーをオーバーテイクするのに全力で戦うことができて、とてもうれしい」

「何度も限界に達していた。ルカかマルコかわからないけど、ストレートでかわされて、僕はブレーキを離した。彼はコーナリングしていて、僕はポジションを失いたくなかった。フロントにひどい振動を感じたんだ。だから、こうして2位で走り切れたのはとてもすごいことだ。それに、貴重な20ポイントを獲得できたこともね」

「(次戦の)カタロニアは大好きなサーキットだ。昨年、僕たちはあそこでとても速かったし。昨年はレーシングスーツのファスナーが開いてしまったので、今年はしっかり閉まるように確認するよ。そして、昨年のように速く走りたいと思う。ペースはとても強く、かなりの自信を感じていたからね」

■アレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)/決勝:3位

「今日の結果には満足しているよ。優勝争いはねらっていたけど、できなかったね。ムーニー・VR46・レーシングチームの二人に対してかなりタイムロスしてしまったから。彼らはいいレースをしていたよ。経験が少ないのに、ミスしなかったし速かった。僕としてはもっとミスするのを期待していたんだけど。だから、彼らをオーバーテイクするのは難しかったね。オーバーテイクできたときにはもう遅すぎた」

「とにかく、とてもハッピーだよ。アプリリアにとってとてもいい週末になった。レースでは全力を出した。7番手からのスタートだったし……、昨日はあまりいい予選じゃなくて、難しい(レースになるだろう)と思っていた。でも、全体的にはハッピーだ。4戦連続の表彰台だからね。ノアーレとピアッジオのみんな、ガレージにいた全員がこのレースを楽しんでくれたことを願うよ。(次戦の)バルセロナでは優勝争いがしたいね」

「今日はエンジンが言い訳ではない、と言える。バイクは速く、よく走っていた。ストレートではドゥカティに追いついたけど、オーバーテイクではうまくいかなかった。例えば、レース序盤、僕はファビオ(・クアルタラロ)の前にいたんだけど、彼は僕をオーバーテイクして、ドゥカティライダーをも簡単にオーバーテイクしていった。僕はと言えば、かなりの間彼らの後ろにいた」

「エンジンは速かったんだ。バルセロナではメリットを生かせるように、いろいろとトライしようと思う。(バルセロナは)僕のホームグランプリだから、いい形で入れるだろう。この勢いを維持できると思う」

「(次戦は)僕のキャリアの中でも一番特別なホームグランプリになると思う。もちろん全力を尽くすよ。今日も力を尽くしたけど、ペッコ(フランセスコ・バニャイア)はパーフェクトで、ミスはせず、とても速かった。だから、バルセロナでまたトライしたい」

「このカテゴリーで優勝するのがどれだけ難しいか、僕は知っている。だから、金曜日からいい走りができたらと思っている。もし優勝争いをしたいなら、ポールポジション争いをする必要があることもわかっている。日曜日の決勝レースは常にとても厳しい戦いになるから。僕としては全力を尽くすし、バルセロナの陽気を楽しむよ。ホームグランプリでいいレースを見せることができたらいいね」

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