5月31日は初代両国国技館が完成した日。相撲と奈良の関係は?【奈良県的今日は何の日】

5月31日は初代両国国技館が完成した日。相撲と奈良の関係は?【奈良県的今日は何の日】

1909年の5月31日、東京都墨田区に「初代両国国技館」が完成しました。現在の国技館は2代目になります。

国技館といえば、大相撲の興行のための施設ですよね。この「相撲」、奈良が発祥ってご存じですか?

『日本書紀』には、野見宿禰(のみのすくね)と当麻蹴速(たいまのけはや)が垂仁天皇の前で相撲をとったことが記されています。この相撲が行われたのが桜井市の穴師坐兵主神社の境内で、相撲発祥の地と言われています。

ちなみに、この勝負の勝者は野見宿禰。
当麻蹴速は、宿禰に肋骨を蹴り折られ、腰を踏み砕かれて死んでしまったそうです。
「わし、誰にも負けへんで!誰か強いやつと勝負したいわ。生死は問わん」と言ったばかりに天皇の前で相撲することになり、負けて(殺されて)、土地まで没収されて(没収した土地は野見宿禰に与えられた)、自分で蒔いた種とはいえ、なんだかお気の毒…。

今では野見宿禰と当麻蹴速は並んで相撲の神とされ、穴師坐兵主神社の摂社である桜井市の相撲神社にいっしょに祀られています。

そして葛城市當麻には、蹴速の塚と伝わる蹴速塚があり、近くには葛城市相撲館「けはや座」があります。相撲館では現在、「強豪力士展」を開催中。

相撲館企画展「強豪力士展」 開催中!

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