枝豆ヌーヴォー! 「徐々に味わい深くなる」埼玉・八潮で解禁、会場前から行列 6月19日に大感謝祭

収穫したばかりの枝豆を買い求める客ら=28日午後、埼玉県八潮市大瀬

 埼玉県八潮市で今年収穫された枝豆の解禁を祝って一般販売される催し「やしお枝豆ヌーヴォー祭」が28日、3年ぶりに開催された。新鮮な枝豆をいち早く購入でき、枝豆グルメも味わえるとあって、販売開始前から200人以上が列を作った。

 八潮産枝豆のブランド化とPRを兼ねて行われ、今年で11回目。2020、21年は規模を縮小した販売のみ行い、イベントとしての本格開催は3年ぶりとなる。

 この日は市内農家が、朝穫れの枝付き枝豆(600グラム、税込み600円)を100束、袋詰め枝豆(300グラム、同500円)を600セット用意。市商工会が枝豆を使った焼きそばやプリン、メンチカツなどを販売した。

 農家の小早川喜一さん(73)によると、今年は例年並みに実の付き方や風味も良く、「これから市場に出回るが、徐々に味わいも深くなるのでは」と太鼓判を押す。

 会場となった商業施設「フレスポ」イベント広場には、販売開始約30分前から列ができ、200人以上が並んだ。枝付き枝豆は約20分、袋詰め枝豆は約1時間で完売した。

 大山忍市長も訪れ、「八潮の素晴らしい枝豆をこの機会に味わい、大地の恵みをかみしめてほしい」とPRした。

 三郷市から訪れた滝田知美さん(42)は「以前は八潮に住んでいたこともあり、八潮の枝豆をどうしても購入したくて訪れた。暑い日が続くのでビールのおつまみにするのが楽しみ」。娘の未優さん(9)は「おなかいっぱい食べたい」と自分の体くらいある大きな枝付き枝豆を、大切そうに抱えていた。

 6月19日には同会場で、今回より規模を拡大した「やしお枝豆大感謝祭」を実施。市内農家の朝穫れ枝豆を販売する予定。

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