イノシシまた逃走 名護市の民家から 一度「帰宅」も再びオリから脱走 近くに小学校、注意呼びかける

 名護市屋部で30日、民家で飼育されている体長約1メートル、体高約80センチの雄のイノシシ1頭が逃走した。名護署などが、見掛けてもむやみに近づかないよう注意を呼び掛けている。イノシシは30日の逃走後、一時は飼育場に「帰宅」したが、31日には再び姿を消した。
 名護署と同市役所屋部支所によると、30日午前7時半ごろ、イノシシの飼育場近くの畑で農作業をしていた人が、徘徊(はいかい)するイノシシを目撃して役所に連絡した。飼い主の女性によると同日夜間、イノシシはえさを求め飼育場にひょっこり帰ってきたものの、翌朝、再び逃走したという。
 周辺に小学校もあることなどから、同署はイノシシを発見しても、むやみに近づいたり刺激したりしないよう近隣住民に注意を促した。飼い主の女性は「申し訳ない。周辺の農作物に被害が出ないか心配」などと話し、途方に暮れた様子だった。
 

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