大幸薬品、希望退職者募集へ 広告表示違反による業績悪化で

 主力商品「クレベリン」の広告表示に対し、消費者庁から違反の指摘を受けた大幸薬品(大阪府)が、全社員の10%あまりの希望退職者を募集すると発表した。違反指摘を受け業績が悪化した影響とみられる。

30人程度の希望退職者募集

 同社の発表によると、来月の6月中旬から全社員の1割あまり、30人程度の希望退職者を募集する。対象となるのは7月末時点で40歳以上59歳未満の社員など。応募した社員には、退職金を割り増しして支給するほか、再就職の支援なども行う。

 同社の主力商品「クレベリン」は今年4月、消費者庁より「実際より著しく優良であるかのような表示を行なっている」と景品表示法違反である指摘を受け、違反表示であることなどを周知徹底するよう措置命令を受けた。この影響で売上が減少しており、昨年は年間で95億円、今年1-3月の四半期決算でも17億円の赤字を計上し非常に苦しい経営状態に置かれている。
(画像は同社Webサイトより)

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