スタッド・ドゥ・フランスで行われたレアル・マドリー対リヴァプールのUEFAチャンピオンズリーグ決勝。
スタジアム入場をめぐるトラブルでキックオフが30分以上も遅れることになった。
UEFAは「試合前にリヴァプール側の入場口が使えない偽のチケットを購入した数千人のファンによって塞がれた。それにより入場しようとするファンたちが殺到することになった。その結果、本物のチケットを持つファンたちを出来るだけ多く入場されるためにキックオフが35分間遅れることになった」と説明。
『AFP』によれば、スタジアムの入場ゲートで2,800枚もの偽チケットがスキャンされていたという。それが確認されたのはリヴァプール側のゲートだけだったとも。
今回のようなイベントの場合、数百枚の偽チケットが検出されるのが普通であり、それと比べると相当に多い。UEFAとフランスサッカー連盟は大量の偽造チケットが出回っていたと推論している。
ただ、本物のチケットが偽物と誤認識された可能性も指摘されているようだ。
リヴァプールDFアンディ・ロバートソンは「自分のチケットはクラブ経由で手に入れたもの。偽のチケットだと言われたが、それはないはず」などとコメント。
決勝を観戦したフランスのサポーターグループの弁護士も「電子チケットを利用可能にする必要があり、ゲートで故障やコンピューターのバグが発生し、いくつかの本物のチケットが偽物とスキャンされた。その証拠にロバートソンは公式チケットを親族に渡していたが、入場口で偽物だと言われた」と話している。