葉山を映した8ミリフィルムありませんか? 市民グループが映像募集 「ホームムービーの日」に上映会予定

8ミリフィルムの提供を呼びかけるチラシを持つ髙木さん。フィルムも徐々に集まっている=葉山町堀内

◆9.5ミリ、16ミリフィルムも受け付け

 神奈川県葉山町の市民グループ「シネマチェルキオ葉山」が、町内で撮影された8ミリフィルムを探している。家庭で眠っている地域の貴重な記録を共有し、次世代に引き継ごうと企画。10月15日に上映会を開く予定だ。

 同グループは、葉山での上映活動を目的に1月に発足。代表の髙木雛さん(26)は町内で生まれ育ち、日大芸術学部映画学科を卒業。現在は「国立映画アーカイブ」(東京都中央区)の展示・資料室に勤めている。

 8ミリフィルムは1970~80年代を中心に普及した。髙木さんは「当時の景色や服装、風俗などが記録されている地域の貴重な映像メディア。ぜひフィルムを借りて上映したい」と話す。

 既に知り合いから6件の提供があった。イトーピアの住宅建設の様子や小学校の運動会、七五三参り、海水浴、花火大会など、撮影者の温かな視線が感じられる映像が残っているという。

 毎年10月第3土曜は「ホームムービーの日」とされ、世界各国で地域や家庭に眠る映画フィルムを持ち寄って上映が行われている。この記念日に葉山港管理事務所(同町堀内)で上映会を予定している。

 8ミリ以外の9.5ミリや16ミリフィルムも受け付け、冷暗所に保管して上映会後返却する。観光に来て撮影した映像も歓迎。また、上映会の協賛者を募っている。

 同町は3年後に町制施行100周年を迎える。髙木さんは「映像も町の記憶を伝える貴重な資料。ぜひ協力してほしい」と呼びかけている。

 問い合わせは、髙木さんへメール(cinemacerchio.hayama@gmail.com)で。

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