暖かかった春 沖縄・奄美は梅雨前線活発 5月は記録的多雨 春の天候まとめ

春(3~5月)の天候まとめ 出典=気象庁HP

 気象庁は1日(水)、春(3~5月)の天候のまとめを発表した。北日本で期間を通して、東日本以西では3~4月に暖かい空気が流れ込みやすかったため、春の平均気温は全国的に高く、特に北・西日本でかなり高くなった。沖縄・奄美は5月に前線や湿った空気の影響を受けやすかったため、降水量がかなり多かった。また、北日本を中心に4~5月にかけて高気圧に覆われやすかったため、春の日照時間は北・東日本の日本海側、北日本の太平洋側でかなり多かった。

各月の天候

■3月 西日本~沖縄 気温かなり高く
 南からの暖かい空気が流れ込んだ時期があり、西日本と沖縄・奄美で気温がかなり高くなった。また、低気圧の影響を受けにくかったため、東日本の降水量は少なかった。

■4月 全国的高温 岩手で最早真夏日
 全国的に気温が高く、特に北・東日本でかなり高くなった。11日には岩手県で、観測史上最も早い真夏日を観測した。また、15日には台風1号が接近した小笠原諸島の父島で、最大瞬間風速46.5m/s(4月1位)を観測した。

■5月 沖縄・奄美 大雨や日照不足
 北・東・西日本では、北日本を中心に高気圧に覆われやすく、晴れた日が多かった。沖縄・奄美は前線や湿った空気の影響を受けやすく、曇りや雨の日が続き、月降水量は平年比287%でかなり多く、月間日照時間は平年比50%でかなり少なくなり、1946 年の統計開始以来、5月として1位の多雨・寡照となった。宮古島や与那国島など計6地点で、5月の月降水量の多い記録を更新した。

<春(3~5月)の気温が過去最高となった主な地点>
 雄武(北海道)6.0℃(平年差+2.2℃)
 北見枝幸   6.1℃(平年差+2.1℃)
 紋別     6.5℃(平年差+2.2℃)
 網走     6.6℃(平年差+2.3℃)
 厳原(長崎) 15.4℃(平年差+1.3℃)

<春(3~5月)の日照時間が過去最多となった地点>
 八戸(青森) 691.4時間(平年比125%)
 西郷(島根) 676.6時間(平年比124%)
 松江     639.8時間(平年比121%)
 萩(山口)  629.9時間(平年比119%)

 最新の季節予報(夏・6~8月)は、暖かい空気に覆われやすいため、気温は北・東日本で高く、西日本では平年並みか高い見込み。降水量は全国的に、ほぼ平年並みとなりそうだ。

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