福井市中央公園に子どもが遊べる全天候型広場 人工芝や遊具想定、市が2023年度末に供用へ

子どもの遊び場となる全天候型広場の整備方針が示された旧順化公民館跡地=5月30日、福井県の福井市中央公園

 福井県福井市は5月30日、福井市中央公園の旧順化公民館跡地に、子どもの遊び場となる全天候型広場を整備すると発表した。福井県が各市町に最大1億円を支援する補助事業の活用を想定。2023年度末の供用開始を目指し、若手・子育て世代の職員によるプロジェクトチームで、利用者目線の思いを反映した整備案を取りまとめる。

 市公園課によると、整備予定地は中央公園の南東部分約950平方メートル。雨天時や真夏日にも利用できる屋根付き広場として、人工芝や遊具の設置を想定している。

 プロジェクトチームは、県の全天候型遊び場整備の支援方針を受け21年度に結成。現在は建設部を中心に6人で構成し、子育て世代の使い勝手や希望を反映させようと不定期の会合で検討を進めている。今後は福祉部局などの職員の参加も視野に、整備内容の方針を固める。

 この日、市役所で記者会見した東村新一市長が、実施設計費など1676万円を計上した22年度一般会計6月補正予算案を発表。中央公園での整備を決めたことについて東村市長は「中心部に近く公共交通があるということが大きなファクター(要因)となった」と説明。「子どもを持つ職員の気持ちをフル活用して整備案をまとめてほしい」と期待した。また、選定の中で挙がったほかの候補地についても、将来的な全天候型の遊び場整備の必要性を示した。

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