卓球界に医療革命を 「ケガで悩むプレーヤーを“激減させる”」新しい医療の可能性が無限大だった

卓球界のケガ治療に新しい風が吹くかもしれません。

Tリーグの琉球アスティーダが、セルソースとオフィシャルスポンサー契約を締結し、「PFC-FD™」療法を導入することになったからです。

写真:左から裙本理人(セルソース株式会社代表取締役社長CEO)、早川周作(琉球アスティーダスポーツクラブ株式会社代表取締役)/提供:琉球アスティーダ

「PFC-FD™」療法とは、PRP療法をセルソースの技術により含まれる成長因子の量を増やしつつ、身近にしたものだそうです。たまたま野球ファンだった筆者は、大谷翔平選手や田中将大投手が右肘のケガから早期復帰を果たしたのがPRP療法のおかげ、ということはぼんやりと知っていました。

今回の取り組みについて調べてみると、何やら凄そうな医療技術が導入されることだけはわかりましたが、実際何がどうなるのかは筆者も理解が及びません。

提供していただいた写真も何やら凄そう(写真提供:セルソース株式会社)

そこで、人気YouTuberのヒカルさんの動画にも出演していたセルソース株式会社の裙本理人(つまもとまさと)代表取締役社長CEOに、再生医療の実態について質問をぶつけてみると、卓球界の未来に及ぼす好影響が見えてきました。

【裙本理人(つまもと まさと)】1982年生まれ、兵庫県出身。2005年神戸大学発達科学部卒業後、住友商事に入社。2014年、再生医療等安全性確保法が施行されるタイミングで住友商事を退職し、再生医療関連の事業をスタート。2015年、セルソース株式会社を設立し代表取締役に就任。(写真提供:セルソース株式会社)

PFC-FD™療法が卓球界に

写真:大学まで剣道をプレーしており、今はトライアスロンの国際大会にも出場しているバリバリのアスリートの裙本社長/提供:セルソース株式会社

写真:琉球アスティーダスポーツクラブ代表の早川周作氏と張本智和(写真右)/撮影:ラリーズ編集部

写真:吉村真晴(琉球アスティーダ)/撮影:ラリーズ編集部

ところでPFC-FD™療法とは?

写真:3rdシーズンプレーオフファイナルでの吉村真晴(琉球アスティーダ)/撮影:ラリーズ編集部

なんか凄そうなことはわかってきました(写真提供:セルソース株式会社)

どんな質問にも優しく答えてくださいました(写真提供:セルソース株式会社)

卓球愛好家にもPFC-FD™療法を

写真:セルソースが調製方法の特許を取得しているPFC-FD™/提供:セルソース株式会社

東京五輪混合ダブルス金メダリストの水谷隼さん 卓球界の顔としてテレビなどに積極的に出演している(写真は引退セレモニー時)

写真:吉村真晴(琉球アスティーダ)が優勝シャーレを掲げた3rdシーズンプレーオフファイナル/撮影:ラリーズ編集部

イメージはこんな感じ(写真提供:セルソース株式会社)

事前に準備し海外遠征にも持ち運べるPFC-FD™

写真:PFC-FD™をそれぞれの患者の血液からオーダーメイドで作る/提供:セルソース株式会社

送られてきた血液からオーダーメイドで作る(写真提供:セルソース株式会社)

PFC-FD™のFDはフリーズドライの略でした(写真提供:セルソース株式会社)

海外遠征の多い卓球界 写真は世界選手権ヒューストン大会の様子

PFC-FD™療法で怪我に悩む選手が激減する卓球界へ

写真:裙本理人代表取締役社長CEO(セルソース株式会社)/提供:セルソース株式会社

まずは琉球アスティーダから始まり、今後、日本卓球界のみならず世界の卓球界でも、トップアスリートのみならず一般のプレーヤーでも、PFC-FD™療法など新しい種類の医療による怪我の治療が当たり前になっていくのかもしれません。

取材・文:山下大志(ラリーズ編集部)

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