【高校軟式野球・春季関東大会】Y校、無念のサヨナラ負け エース松下「勝ちたかった」 投打に重かった1点

準優勝に終わった横浜商ナイン=大和スタジアム

◆横浜商0-1作新学院

 「ここまで来たら勝ちたかった」。4完投のエース松下が悔しさをにじませる。初優勝を懸けた舞台で、横浜商は無念のサヨナラ負け。投打に1点が重かった。

 両チーム無得点の九回。松下は先頭にバント安打を許すなど、連打と盗塁で無死一、三塁のピンチを招く。最後は「開き直ってやろうとしたが、コースが甘かった」と、110球目のスライダーを右前に運ばれた。

 打線も今大会わずか1失点の作新学院投手陣を攻略できない。得点圏に2度の走者を進めながら、相手右腕の切れのあるボールに後続を断たれた。佐藤邦宏監督(42)は「バントや進塁打などで先の塁に進める力が足りなかった」と敗戦を受け入れた。

 県内の公立校で最古の1948年創部。秋季関東大会優勝の実績を持つ指揮官が5年前に復帰後、軟式特有の弾むボールを生かした攻撃戦術を磨き、昨夏には全国選手権に出場を果たした。

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