カターレ敗れる 首位の藤枝に0-1

富山-藤枝 パスを送った伊藤(左)のシュートが外れ、天を仰ぐを富山の苔口(中央)=県総合運動公園陸上競技場

 明治安田J3第19節は3日、各地で2試合があり、カターレ富山(9位)は県総合運動公園陸上競技場で藤枝MYFC(1位)に0-1で敗れた。通算6勝7分け6敗で順位は9位のまま。

 富山は立ち上がりからパスをつないで主導権を握り、押し込んだ。MF伊藤や白石がサイドからドリブルを仕掛けたが決定機はつくれず、0-0で折り返した。

 後半4分、CKから失点。その後スピードのあるFW大谷、苔口を投入し流れを引き寄せ、18分には伊藤が得点機を迎えたがシュートは枠をそれた。反撃は最後まで実らなかった。

 次節は11日午後6時から、秋田市のソユースタジアムでブラウブリッツ秋田と対戦する。

■主導権握るも堅守崩せず  得点の気配が乏しいまま90分が過ぎた。富山は首位の藤枝を相手に終始主導権を握ったが攻め手を欠いた。最後までネットを揺らすことができず、12試合ぶりの無得点。安達亮監督は「ゴール前での強さ、速さ、鋭さが足りなかった」と厳しい表情だった。

 序盤から細かくパスを回してボールを支配。だが、なかなかシュートまで持ち込めない。前線への浮き球もことごとくはね返され、ペナルティーエリア内へのスルーパスも相手DFの足元へ。ほとんど決定機をつくり出せなかった。

 これは相手の狙い通りだった。ボールを保持して攻める富山に対し、藤枝は無理にボールを奪いにいかず、ゴール前の守備をしっかり固めた。だが、「その構図を予想して練習してきた」と伊藤。富山も1トップ2シャドーのコンビネーションで引いた相手を崩すイメージは持っていたものの、不発に終わった。

 今季開幕から抱える決定力不足という課題を、シーズン中盤になっても解決できていない。J2昇格へ暗雲が垂れ込め始めている。(社会部・久保智洋)

富山 0 - 1 藤枝 0 (前半) 0 0 (後半) 1

▽得点 【藤】49分 秋本 ▽警告 【藤】21分 秋本 ▽交代 【富】51分 佐々木陽→大谷    60分 才藤→苔口    73分 白石→新井 【藤】64分 大迫→谷澤    70分 水野→片岡 ▽シュート 【富】10【藤】4 ▽観衆 1889人

【富山】 GK 1 榎本 哲也 DF 2 脇本 晃成 DF 3 代 健司 DF 5 今瀬 淳也 MF 7 佐々木 陽次 MF 14 白石 智之 MF 15 ルーカスダウベルマン MF 20 花井 聖 MF 24 前嶋 洋太 MF 25 伊藤 優汰 FW 11 才藤 龍治 控えメンバー GK 21 太田 岳志 DF 19 柳下 大樹 DF 28 谷奥 健四郎 MF 10 新井 瑞希 MF 30 安永 玲央 FW 27 大谷 駿斗 FW 9 苔口 卓也

【藤枝】 GK 1 杉本 拓也 DF 4 秋山 貴嗣 DF 6 秋本 倫孝 DF 22 川島 將 MF 30 松岡 亮輔 MF 7 水野 泰輔 MF 13 大竹 隆人 MF 29 星原 健太 MF 3 鈴木 準弥 MF 10 大迫 希 FW 20 森島 康仁 控えメンバー GK 21 大畑 拓也 DF 32 鈴木 翔太 DF 36 那須川 将大 MF 14 谷澤 達也 MF 23 片岡 爽 MF 27 出岡 大輝 MF 8 岩渕 良太

富山-藤枝 後半、ゴール前に切り込む富山のFW大谷
富山-藤枝 後半、シュートを狙う富山のMF花井
富山-藤枝 前半、サイドラインを攻め上がる富山のMF佐々木陽(中央)
富山-藤枝 前半、ボールをクリアする富山のMFルーカス
富山-藤枝 前半、相手と競る富山のFW才藤
富山-藤枝 前半、ゴール前で積極的にプレーする富山のMF伊藤

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